
今回はQemuを用いたAndroid上のAlpineLinux環境の
vShell(旧名 Alpine Term)をネタにします。
Androidで有名なTermuxなどのproot環境は実質のRootではありませんが、
コレはQemuでi386のAlpine Linuxをフルエミュレートする事で
Root環境を作り出しましたw
その代わりに激遅いですw
そりゃ当然、10倍位の足と遅延差がありますのでハイスペックスマホで使いましょうw
●vShellとは
作者がAndroid上でフルRoot環境を作りたい、という欲望で
Qemu+Terminal+Alpine Linuxという力技を実現したアプリw
Qemuでi386エミュレーションを無理やりしているので当然重い。
https://github.com/xeffyr/android-vshell
普通はクソ重いのであえてやる必要は無いだろうとは思いますがやっちゃった。
ただしインストールがQemu環境なのに凄く簡単なのは良いです。
フルエミュレーションなのでWineも動くでしょうし。
Terminal環境も便利です。
ちょっとしたスクリプトやサーバ程度なら良いかな?なんて思ったり。
Android7.0以降で対応です。
●vShellのインストール
公式Releaseサイトからapkをダウンロードしてそのままインストール
https://github.com/xeffyr/android-vshell/releases
後は起動するとAlpine Linuxがダウンロードして気長に待つこと
でQemuとterminalが立ち上がりAlpineのログイン画面が出てきます。
簡単です。
ログインはrootでAlpine Linuxに入れます。
ユーザー名を追加してそちらでログインしましょう。
後はパッケージを好きなのを入れます。
MainとCommunity両方のレポジトリが最初から登録されています。
apk update
apk add (パッケージ名)
最初はnanoとか入れて置くと良いかもしれません。
ソフトウエアキーボードはAndroidのHacker's Keyboardを入れましょう。
色々なキー操作が出来るはずです。
Alpine Linuxのパッケージ名は独特なので
こちらのサーバから直接ファイル名をチェックしましょう。
そちらの方が早いですw
https://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/v3.14/main/x86/
https://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/v3.14/community/x86/
●Dockerを入れて起動してみる
お遊びテストとしてDockerをインストール。
こちらをご参考に。大変感謝。
Alpine Linux 上で Docker を動かす
https://al-batross.net/2020/07/29/docker-on-alpine-linux/
apk add docker
rc-update add docker boot
service docker start
特にエラーも出ずにDockerが起動しました。凄いw
最初からDockerの為にあるアプリですね。
DockerのHello-Worldを起動。
docker run hello-world
無事起動しました。すげーw
Docker完璧じゃん(当たり前
凄く遅いけど、作者はこれがしたかったのね・・・
スマホでもどっかーでどっかんどっかんw
ちなみにDockerのオフィシャルコンテナ一覧はこちら
https://github.com/docker-library/official-images/tree/master/library

●まとめ
とっても遅いですがちゃんと動きます。
あくまで軽いTerminalに特化しや仕様ですがありかも。
もちろんGUIもできますが当然VNC経由になります。
Wineを除くと無理して使う必要は無いかもしれません。
あくまでQemuなのでエミュレータ上です。
普通にLimbo Pc emulatorを使っても同じですが、
こちらはワンパッケージでAlpine起動まで出来るので手軽です。
Dockerを入れても良いかもしれません。
というかDockerの為にあるのかもしれませんw
Android+Docker。最強の組み合わせw
当然PythonやTensor-Flowなども動くでしょうが遅いw
まる!