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2018年02月17日

次世代ApolloLakeタブレット EZPad6Pro Wubi for Ubuntu17.10.1 rEFInd テスト その3

wubirefind.jpg

今回はHakunaさんからプレリリースされました
Wubi for Ubuntu17.10.1 rEFIndをテストしました。
無事動作しています。
Apollo-LakeタブレットではまだGrub2対応していないので
rEFIndを用いたWubiになります。
Windows上からインストール可能です。

●Wubi for Ubuntu rEFInd
以前のテストでApollo-Lakeタブレットでは
Grub2が起動しなくてrEFIndでなら起動する事がわかりました。
でもWubiで起動しない事が想定されます。
そこでHakuna-mさんに相談してみました。
で作ってもらいました。


Wubi for Ubuntu 17.10.1 (rev 328 rEFInd testing branch)


テスト版ですが、一応問題なく動きました。
背景はこちらです。

Apollo-Lake can't boot grub2 bootloader and wubi.

rEFInd版の特徴は、

Supported features:

Version 17.10.1 with automatic download
Ubuntu (64 bit only), Kubuntu (*), Lubuntu, Ubuntu Studio, Ubuntu MATE, Xubuntu, Ubuntu Kylin, Ubuntu Budgie
various distros/versions with manual download (desktop environments "Wubi", "Wubi EFI", "Wubi MD5", "Wubi gz", "Wubi SHA256")
UEFI (64 bit + 32 bit), legacy BIOS
Fast Startup and Hibernate
Secure Boot
Parted 3.2
MMC + NVMe devices
package lupin-support (for Lubuntu and Ubuntu Studio)
disk sizes > 30 GB

Release changes: Add rEFInd as boot loader ( #84 )

(*) Note: Kubuntu needs a workaround ( #10 ).

Special notes for the rEFInd branch:

Differences:
in BIOS mode: no difference but also no advantage
in UEFI mode: the additional boot manager rEFInd is a workaround for some GRUB problems

The Wubiuefi configuration for rEFInd provides:

a boot entry for Wubiuefi (environment icon, e.g. Ubuntu icon)
a boot entry for Windows (Windows icon)
optional boot entries for other installed OS
a boot entry for GRUB (penguin icon)
a boot entry for the MokManager (key icon)
......

The boot entry for Wubiuefi provides with F2 boot options like GRUB menu. If a necessary option is not available, press F2 again to edit the options with a line editor (see Adjusting Boot Options )

●インストールテスト
まずWindows上で公式HPから実行ファイルをダウンロードします。
その後、実行して普通通りインストールが開始されます。
ISOファイルを事前に持っていたら同じフォルダに置いておきましょう。
で再起動すると、
まず通常通り起動して、OSのアイコンが表示されます。
よく見るとコメントが小さい文字で表示されるので
Wubiuefiと書いてあるものを選びます。
すると通常通りWubiでブートして、Ubuntuのインストールが開始。
ここまでは通常通りです。
で再起動すると、また今度は複数のOSオプションが表示されます。
先頭のOSアイコンを起動するとrEFIndからブートします。

注意点が一つありまして、
Geub2ではブート出来ないのですが、
設定上かならずGrub2の表示がUEFIとrEFInd側に表示されて、
起動したOSの順番が入れ替わります。
表示はUbuntuのままなので一見しては分かりません。
のでUEFI画面で「ESC」を押してブートOSを切り替える必要があります。
面倒ですが、仕様です。

●Apollo-Lake上では?
問題なく動いています。
OS上ではトラブルは無いですが、
この機種のタッチスクリーンがGSL1680なので操作出来ません。
まあ、今後の問題ですよね。

・rEFIndから直接起動
・rEFIndからGrbu2を読み込んでそこから各種OSを起動

の2パターン設定がありました。

●まとめ
Apollo-LakeでもWubiが使えるようになりました。
ありがとうございます。
今後出てくるプロセッサでも起動できるようになるはず。
将来はMacOSにも対応してほしいですよね。
posted by kapper at 10:55 | Comment(0) | EZPad6Pro

2017年12月15日

次世代ApolloLakeタブレット EZPad6Pro Ubuntu17.10インストール その2

Ubuntu.jpg
先日届いたApollo−Lakeタブレットの
Jumper EZPad6ProにUbuntu17.10を入れてみました。
前回のブログはUbuntu17.10のライブUSBブートまでで
今回はその続きです。
前回の設定まで完了している前提で説明しますので
まずそちらを読んでからお願いいたします。
いやあ、壮絶ですな。
これを最初に考えた人凄いわ。

次世代ApolloLakeタブレット EZPad6Pro 購入&Ubuntu17.10ライブ起動 テスト その1




●Apollo-Lake上のBIOSバグと仕様
前回で色々BIOSバグのネタを書きました。
今回インストールにあたって発見した問題点を下記に整理します。
ざっくりと。

・Apollo-LakeのBIOSバグでGrub2が起動しない
 Refindに書き換えてからLinuxをブートする必要あり
・Apollo-LakeのBIOSバグでOS設定を
 「Intel Linux」に変えると液晶画面が表示せず
 HDMI経由の外部モニタのみ表示される。
 「Windows」に戻して「EDP1」設定でのみ起動
・ライブUSBから起動して、
 Refindのファイルをネットからダウンロードして
 EFI/Bootにコピーする必要あり。
・UEFIのブート設定を書き換えるには、
 ライブUSBからは難しいので、Windows10を起動し
 EasyUEFI Free版をインストールした後に
 設定ファイルをRefindに書き換える必要あり
・再起動しUEFI画面で書き換えたRefindを指定
 することでUbuntu17.10を通常起動できる

後で記載しますが、
ライブUSBからはアプリのインストールが出来ないので、
強引にRefindのファイルをEFIパーティションに書き込んで、
EasyUEFIで設定ファイルを修正する形になります。
思いつかんかった。
やってみた。

●Ubuntu17.10インストールとRefindの設定
前回同様の流れになりますが、
まずこちらをご一読を。
若干修正していますが、基本はそのままです。
感謝。

Install Ubuntu on Celeron (Apollo Lake) N3450 (UEFI Windows 10) Computer

まずはライブUSBから起動するおさらいです。
Ubuntu公式のHPからISOファイルをダウンロードして、
WindowsのRufusなどからISOファイルをUSBメモリに焼きます。
このままだとブートローダーはGrub2のままなので起動しません。
こちらからbootx64.efiとrefind.confをダウンロードして
USBメモリの/EFI/Bootフォルダに上書きします。


https://drive.google.com/drive/folders/0B3FtVY6JAiGAaGJ4R2hlRVMwN1E


上書きするとGrub2からRefindにブートローダーが変わります。
そのままUSBメモリを本体に刺して
Apollo-Lakeタブレットの電源ON、「ESC」キーを押して
BIOS画面を表示します。
BootタブのBootoverrideの所のUSB〜を選択すると
Refindブートローダーが起動しますので、
「Try Ubuntu〜」を選択してライブUSB起動します。

で、UbuntuがライブUSB起動したら有線LANか無線LANで
ネットに繋いで普通にUbuntuをインストール
アイコンをダブルクリックするだけです。
デュアルブートにする際はパーティションを適当なサイズで。
インストールが終わったら、電源を切らずに
ネットに繋いでRefindのファイルをダウンロード。
別に再起動しても良いですが。

https://drive.google.com/drive/folders/0B3FtVY6JAiGAV2d0Z1hzMDBQQ0U

ここのRefindのフォルダごと右クリックで「ダウンロード」し
展開します。
で、端末を開いて/EFI/Bootにコピーします

sudo su
mount /dev/mmcblk0p1 /mnt
cp -r refind /mnt/EFI/Boot

/EFI/Boot/refindフォルダに一式あることを確認して下さい。
ここらへん

drivers_x64
icons
tools_x64
bootx64.efi
refind.conf-sample

保存したら再起動してWindows10を立ち上げます。
Windows10を起動したらネットでEasyUEFIの3.1フリー版をダウンロード。


https://www.easyuefi.com/index-us.html


EasyUEFIのフリー版をインストールして起動したら
左側のアイコンの「Manage EFI Boot Option」を
クリックしてUEFIブート設定を編集します。
おそらく左側の窓のBoot orderにUbuntuが2つあるはずです。
Refind1.jpg
片方は\EFI\UBNTU\SHIMX64.EFIとありgrub版なので放置
もう片方の\EFI\Boot\bootx64.efiと書いてある方を編集します。
そちらをクリックしたら
中央の8つあるアイコンの上から4番目をクリックして修正します。
すると下側に「File path」のBrowseをクリックして
先程コピーした/EFI/Boot/refind/refind_x64.efiをクリックしてOK。
これでRefindをブートローダーとして起動します。
Ubuntuが2つもあると紛らわしいので
上にあるDescription:の表示を
ubuntuからUbuntu Refindなど好きな名前に編集しておきましょう。
でOK。するとNameとFile Pathが変わっているはず。
コレで問題なしです。
Refind2.jpg

再起動して「ESC」、BIOS画面を見ると
先程修正したUbuntu Refindのブート設定が表示されているはずなので、
それを選択するとRefindのGUI画面が表示されます。
ubuntuのKernel4.13-1xのオプションが書いてあるアイコンが
先程インストールしたUbuntuです。
これを選択するとやっと起動します。
お疲れ様でした。
せっかくなのでBIOS設定のブート順位も入れ替えておきましょう。
refindboot.jpg

●Ubuntuドライバなど
dmesg

http://kapper1224.sakura.ne.jp/dmesg_ezpad6pro.txt


lshw
http://kapper1224.sakura.ne.jp/lshw_ezpad6pro.txt



●まとめ
Refindのファイルを用意してくれた先達に感謝。
こんな強引な方法を思いつかんかった。
凄いわ。
これでUbuntuとWindowsをデュアルブート出来ますね。
他のOSにも適用できそうです。
良かった〜
お疲れ様でした。
posted by kapper at 00:37 | Comment(0) | EZPad6Pro

2017年12月14日

次世代ApolloLakeタブレット EZPad6Pro 購入&Ubuntu17.10ライブ起動 テスト その1

EZPadUbuntu.jpg
やっとApolloLakeタブレットを購入しました。
BIOSにほぼ致命的なバグがあり、苦労しましたが
一応解決しました。
Ubuntu17.10をライブイメージで動作確認。
ホントこれ酷い機種ですわ。
Linux使いは(絶対)買ってはいけません。
やはり中華は中華レベルだな・・・と痛感しました。
まあちゃんとファームウェアをアップデートさえしてくれれば・・・
JumperのWebサイトにBIOSデータが見つからない・・・
中華なんで信頼できませんけど。



●Jumper EZPad6Pro
Apollo Lake世代の2in1のWindowsタブレット。
ドンキなどで売ってるCherry-Trailの次の世代です。
他のメーカー品と比べ6GBのメモリと
11.6インチのディスプレイがやや小さめで
カバンに入りそうなので選びました。
止めておけば良かった・・・

OS:Windows 10 Home 64ビット
CPU:Intel Celeron N3450
RAM:6GB
ストレージ:64GB
UEFI:64bit
ディスプレイ:11.6インチIPS(1,920×1,080)
ネットワーク:802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
カメラ:インのみ2MP
入出力:USB−A 3.0、USB Type-C、microUSB、microHDMI、オーディオ、microSD、DC-IN
バッテリー:9,000mAh
サイズ:300×186×11 mm/重量700g

なんか普通そうに見えますが落とし穴一杯。

・長所
 CPUがCherry-Trailの約1.2倍と高速化
 動作がキビキビしています。
・メモリが6GBとCherry-Trailより多め。快適。
・UEFI64bitでまんまノートPCそのまま
 UEFI32bit関係のバグもとい仕様から解放
 Linuxも一応問題なく動きます
・入出力が沢山あり拡張性に余裕

・短所
 電源仕様が12V2A仕様で、ACアダプタが必須
 つまりUSB給電出来ません・・・
 これ大幅にメリットが無い。従来のタブレットじゃない
・重量が重い。
・バッテリの減る速度が早い
・タッチスクリーンがGSL1680とLinuxで使えない
・致命的なBIOS(ファームウェア)のバグがあって
 Linuxを動かすのはキツイ
・中華スペックで柔らかく傷付きやすい。液晶注意
・CPU設定が0.8〜1.1GHz設定でターボモードを使わないと
 かなり遅い。

と、メリットを打ち消す完全な中華仕様。
他のメーカーが何故Apollo Lakeを採用しなくて
Cherry-Trailを使い続けるかがなんとなく理解しました。
従来通りのATOMタブと同じと思うと実は全然違います。
まあ、元々そういう設計なので仕方がないのかな・・・?

●Linuxの起動NGとBIOSバグ?
Windowsは普通に起動しますが、
USBメモリを刺してLinuxのGrubを起動させようとすると
画面が固まって起動しません。
ネットで調べると世界中で同じ現象があるようです。
おそらくApollo-Lake世代全般の初期BIOSバグです。
で、起動時に「ESC」キーを押してUEFI画面に入ると
Chipset-South Bridge-OS Selection
にOS設定があるらしくて、

・Windows
・Android
・Win7
・Intel Linux
・MSDOS

EZPad.jpg

という謎設定。
Linux設定にすると起動するよ、と書いてあったので
切り替えて起動すると画面が真っ黒。
BIOS画面も表示されなくなり設定できなくなりました。
ヤバイ。パニックです。
ググると先人の方のブログ発見。
大感謝です。

EZpad 6 Pro

読むと、

>BIOS のバグ

>BIOSは起動直後にESCまたはDELキーを押すと可能なのだが
>一体どういう仕様なんだろうか?
>USBメモリブートで立ち上がるのはWindowsインストールメディアだけなのだ。
>UbuntuやAndorid等のUSBメモリからブートすらしない。
>そこでBIOSの項目を探すとなぜか何故か
>Chipset項目のSouth ChipにOSセレクトがあり選択肢が
>Windows – Andorid – Win7 – Intel Linux – MS-DOS がある。
>そこでIntel Linuxを選択すると…………画面に何も表示しない!!!
>焦ることこの上ない。

>『何やねん これ!?』なぜか関西弁!
>そこでミニHDMI端子からモニターに接続して再起動すると
>モニターにはBIOS画面も全て表示される。
>またWindows10も表示されるが、表示されるので外部モニターのみ!
>ちなみにWindow以外の選択肢でLinuxもAndroidも起動できるが
>外部モニターしか表示できない。
>このようなPCはこのIBM のPCが始まった歴史上初めてお目にかかったのだった。

マジすか。
感謝です。
でHMDIでモニタにつなぐと映りました。
一安心。
BIOS設定画面も見れて調整。
よく気が付きましたね・・・神業

で、BIOS設定をよく見ると「Windows」に戻したら
AMI Graphic Output Peoroxol Policyなる項目がありました。
ここのOutput HDMI⇒EDP1に切り替えると液晶で表示出来る様になりました。
「Intel Linux」に切り替えるとこの設定項目は表示されません。
・・・つまり、デフォルトの設定が勝手に外部モニタに
切り替わるバグが残っているとの事でした。
更にググると・・・下記参照


http://chuwi-hi13-install-ubuntu.blogspot.jp/2017/04/


>I googled and studies for hours and hours,
> and now I have Ubuntu for Gnome successfully installed on the Chuwi HI13.
>Nearly everything is working out-of-the-box, except grub.
>You have to replace it by Refind.

Grub2は起動しないのでRefindに切り替えて起動してくれ、
ここにあるファイルをダウンロードして、
USBメモリに上書きして欲しい。と。

https://drive.google.com/drive/folders/0B3FtVY6JAiGAV2d0Z1hzMDBQQ0U?usp=sharing


で、ダウンロードして出てきたファイル
bootx64.efi
refind.conf
をUSBメモリの/boot/EFI/にコピーします。
それで再起動するとRefindのブートローダーが起動します。
これでLinuxが普通に起動して液晶で表示出来ました。


EZPadGPU.jpg

●BOINCCPUベンチマーク
とりあえず測定

Apollo-Lake
Floating:1998
Integer:4915

GPD-Pocket
Cherry-Trail
Floating:1707
Integer:4115

大体1.2倍前後でしょうか。
CPUクロック周波数を1.1GHz下げているので本来の性能とズレがあります。

ezpadbench.jpg

●ドライバ関係
Windows上のドライバリスト

http://kapper1224.sakura.ne.jp/InstalledDriversListezpad6pro.html


●まとめ
とりあえずBIOSバグの原因が分かって
Linuxが普通に起動しました。
BIOSを更新して下さい、とLinux関係のサイトに書いてありますが
JumperのHPにBIOSデータが確認できていません。
ちゃんとサポートしてくれるんでしょうか?
ASUSとかしっかりしたメーカーにしたほうが良さそう?
困りもんです。
でも先人に感謝です。
posted by kapper at 07:19 | Comment(2) | EZPad6Pro
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