
さて今日は問題児ことASUS TransBook T90 Chiに
Ubuntu17.10をインストールしました。
結構苦しい仕様ですが、頑張って使いこなします。
問題児です。
何故こんなに機種間で違いが出るんでしょうか?
ハードウェアに共通点があると、分かりやすいですが・・・
●ASUS TransBook T90 Chi
クラムシェル好きに大評判のASUS TransBook T90 Chiです。
人気機種ですが流石に旧式化してきたので
じゃんぱらで中古が15千円で買えます。
ハードウェア的には安タブと同じレベルなので、
キーボードを除くと特別優れた所はありません。
SoC:Atom Z3775(1.46/2.39GHz)
メモリ:2GB(LPDDR3-1066)
ストレージ:eMMC 32GB/64GB
UEFI:32bit
グラフィックス:Intel HD Graphics
ディスプレイ:8.9型1,280×800ドット
ネットワーク:IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0
インターフェイス:Micro USB、microSDカードスロット、
音声入出力、カメラ(前面200万画素/背面500万画素)。
キーボードドック側に充電用のMicro USB
センサー:加速度センサー、ジャイロスコープ、環境光センサー
サイズ/重量(本体):241×137×7.5(幅×奥行き×高さ)/約400g
サイズ/重量(ドッキング時):41×137×16.5mm(幅×奥行き×高さ)/約750g
バッテリ駆動時間:約10.3時間(キーボードドックは約380時間)
解像度が1,280x800とかなり狭いです。
バッテリはそこそこ持ちます。
ハードウェアキーボードはBluetoothですが、
内蔵BluetoothがUbuntuでは使えないので鬼門です。
現時点ではUSB-Bluetoothレシーバーを使うしか無いです。
画面は横画面で使う宿命にありますので
Xwayland環境などで手こずります。
HDMI出力がないのでプレゼンしたい人は要注意。
●Ubuntu17.10上の問題
下記が現在わかっている問題ですが、
分かりにくいかもしれません。
読んでも理解できない人にはこの機種は厳しい。
書いている本人も現状にかなり頭を抱えています・・・
・パーティション割りでWindowsをギリギリまで削ると
ブート時にクラッシュするので、少し開ける必要あり。
Windowsタブレット特有の問題。リカバリ領域に注意。
・ハードキーボードが汎用Bluetoothなので、
インストールとUEFI設定時にはUSBキーボードが必要
使うにはUSB-Bluetoothレシーバーが必要
しかもUbuntuが起動してから数十秒待たないと認識しない
・シャットダウン出来ない
/etc/default/grubのquietの前にreboot=pciをつける
・画面回転する為にはXWaylandでは僕はまだ良くわからない。
〜/.config/weston.iniに
[output]
name=DSI-1
transform=90
を書いても回転しない・・・
Gnome-xorgに切り替えて、xrandr -o rightで回転
・Gnome-xorgに切り替えると、何故かマウス方向と
タッチスクリーンの座標が180度反転する。
両方は直せない。バグだろう・・・やばい
・よく動作が固まる。
・サウンドはNG
・GPUは動作
●Ubuntu17.10のインストール
今回はUbuntu JPのISOをUSBメモリに焼きました。
まずUbuntu17.10のISOをWindowsならRufusかなにかで
USBメモリに焼きます。
その際、bootia32.efiのファイルを拾ってきて、
/EFI/boot/にコピーして保存しておきます。
こうしないとUEFIからUSBメモリが認識しないです。
で、MicroUSBにUSBHUB、キーボード、マウス、USBメモリ、
USB有線LANを繋いで
「ESC」キーを押しながら電源を入れると
UEFI画面が起動しますので、セキュアブートをOFFにします。
で、USBから起動します。
もちろん最初はUbuntuを入れたUSBを選択して起動します。
Grubが起動したら特にオプションを付けずに起動。
インストーラーかLiveDVDが起動したら、
タッチスクリーンには触れずにマウスから操作。
インストールは通常通り。
インストール前に必ず無線LANか有線LANで設定して
インターネット出来る様にしておきましょう。
grub-efi-ia32のパッケージはISOになく
インターネット経由からしか落とせません。
SSDにブートローダーを入れないとWindowsが立ち上がります。
インストーラーでブートローダーまで入れてエラーなければ再起動。
ここまで進んで初めてタブレットだけでUbuntuが起動します。
横画面を回転させる事を含めXorgに切り替えます。
ブート時のログイン画面で車輪マークをクリックして
Gnome-Xrogに切り替えます。
起動したら、
xrandr -o right
で回転できるはずですが、回転方向が逆になった場合は注意。
ヤバイです。僕の状態です。
ポインターの一時修正は
xrandr --output DSI-1 --scale 1.001x1.001
みたいな姑息な方法で画面を再描写すると一時的に治りました。
またログオフしてから再度画面を表示し直してログインするなど
あります。たぶんバグっすね。
で、まずUSB-Bluetoothを設定します。
画面右上のランチャーをクリックしてBluetoothアイコンをクリックすると
外部Bluetooth機器が認識して接続出来ます。
ペアリングしておきましょう。
次にシャットダウン出来る様にするためにgrub.cfgに
reboot=pciを追加します。
sudo nano /etc/default/grub
quietの前にreboot=pciを追加して保存します。
で
sudo update-grub
これで再起動後はシャットダウンできる様になりますが、
今回は電源をブチっと落とすしか無いです。
これで動く範囲まで。
●ドライバ他
dmesg_T90CHI
http://kapper1224.sakura.ne.jp/dmesg_T90CHI.txt
lshw_T90CHI
http://kapper1224.sakura.ne.jp/lshw_T90CHI.txtXinput_T90CHI
●まとめ
まだ完全には解決していません。
このタッチスクリーンの問題が直るまでは・・・
何故この様な現象がでるのかは特定出来ていません。
テストするために色々設定を書き換えてみましたが
悪化する一方です。
この機種は回転方向を一致させないといけないので。
もうちょっと調査が必要です。
難しいな・・・