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2017年10月10日

東芝7980円Windowsタブレット Dynabook Tab S50 Ubuntu17.10インストールテスト その1

DynabookS50.jpg

お次はイオシスで7980円で大量に投げ売りされています
東芝のWindowsタブレット Dynabook Tab S50に
Ubuntu17.10をインストールしてみました。
結論、タッチスクリーンの挙動が変だけどなんとか動く。
安いし大きいしこれ良いね。
脱初心者したUbuntu使いにおすすめします。




●Dynabook Tab S50
イオシスで現在進行系で売られているBay-Trail世代の
10.1インチ Windowsタブレット。
これが安いわりにUbuntu動くので、
色々と遊べます。一部トラブルにハマっても
なんとかできそうな人なら買いです。自己責任で。
エエです。

スペックは
・Windows8.1 With Bing 32bit
・Atom Z3735F 1.33GHz
・メモリ2GB、SSD 32GB
・ディスプレイ 1280x800、10.1インチ液晶
・Wifi、Bluetooth、カメラ内蔵
・UEFI 32bit
・重量:555g
・バッテリ:推定7時間 
・発売日:2014年10月

スペック上は特筆する所が無いWindowsタブレットですが安いです。
Win8初期に近いモデルですが、Z3735Fです。
スタンダードな作りなのでLinux使うには逆に良いです。
変なチップ使うよりドライバが動くのでマシかも。

●Ubuntu17.10既知の問題点
我慢できる人はどうぞ・・・

・Wubiでブート出来ない。
 ブートローダーがUEFIから起動しません。
 USBメモリから直接SSDにインストールが必要
・タッチスクリーンの挙動が不安定(後述)
・画面が回転してもタッチスクリーンの座標が変わらないのでズレる
・Bluetoothは使えない
・サウンドドライバが入っていない
・発熱量は多い。チューニング必要。
・UEFIでGRUB2とWindowsブートローダーは選択できない。
 起動出来たのは偶然の産物。
 UEFIのブート画面でSSDパーティションを選択出来ないので
 どのOSのブートローダーがSSDから起動するか不明。
・他はまだわかっていない

●Ubuntu17.10のインストール
Wubiは駄目だったのでUSBからインストールします。
まずUbuntu17.10のISOをWindowsならRufusかなにかで
USBメモリに焼きます。
その際、bootia32.efiのファイルを拾ってきて、
/EFI/boot/にコピーして保存しておきます。
こうしないとUEFIからUSBメモリが認識しないです。

で、MicroUSBにUSBHUB、キーボード、マウス、USBメモリ、
USB有線LANを繋いで
「ESC」キーを押しながら電源を入れると
UEFI画面が起動しますので、セキュアブートをOFFにします。
設定出来る所が殆ど無いので、
再起動したら「F12」を長押しすると、
HDD/SSDかUSBのどちらかでブートするか選択出来ます。
ええ、SSD内部パーティションは選択できませんw
つまり、WindowsブートローダーかGrubのどちらかになりますw
初期のWindowsタブレットのUEFIってそんな設定でした。
もちろん最初はUbuntuを入れたUSBを選択して起動します。

Grubが起動したら特にオプションを付けずに起動。
インストーラーかLiveDVDが起動したら、
タッチスクリーンには触れずにマウスから操作。
インストールは通常通り。
インストール前に必ず無線LANか有線LANで設定して
インターネット出来る様にしておきましょう。
grub-efi-ia32のパッケージはISOになく
インターネット経由からしか落とせません。
SSDにブートローダーを入れないとWindowsが立ち上がります。
grubの再設定はSSDから起動しないのでほぼ不可能。
なので仕方がありません。

インストーラーでブートローダーまで入れてエラーなければ再起動。
ここまで進んで初めてタブレットだけでUbuntuが起動します。
ここまでではエラーはありません。すごいね。

●タッチスクリーンの調整?
実は効果確認出来たかわかりません。
一応やってみます。
参考はこちらから

https://forums.ubuntulinux.jp/EEErviewtopic.php?pid=100090#p100090

端末から

sudo nano /etc/default/grub

で一様を修正。

「GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash i8042.noloop=1"」

i8042.noloop=1が効果あるのかな?


sudo update-grub

で下記を一行追加してから保存

sudo nano /etc/modprobe.d/blacklist.conf

「blacklist usbtouchscreen」

書き込んだら再起動。
タッチスクリーンを触ったら一瞬止まるはずですが、
数秒待つと操作できるようになるはずです。

●ハードウェア、ドライバ関係のログ
WindowsとLinuxでドライバ関係のログを取りました。
ブログに掲載出来ない長さなのでリンクを貼っておきます。

Windows
http://kapper1224.sakura.ne.jp/InstalledDriversLists50.html

Linux lshw
http://kapper1224.sakura.ne.jp/lshw_s50.txt

Linux Dmesg
http://kapper1224.sakura.ne.jp/dmesg_s50.txt

●まとめ
色々問題はありますが、ちゃんとUbuntuが動きます。
すごいですよね。
安いし。
ただ標準のGnomeは画面回転機能があって
傾けるとタッチスクリーンのポインタがやや不便です(ぉぃ
容量もギリギリなので、不便でなければ
LXQtとか他のWMの試すと良いかも。
どのKernelとディストリで動くかは分かりませんが
Ubuntu17.10では動いています。
ありがたいです。
一応キーボード、マウスは無しでも動きます。
こんなに簡単にLinuxが動く時代が来たんですね。
Windows8.1はGrubを起動した後で3行目から普通に起動出来ますので
マルチブートも一応問題ないかと。

posted by kapper at 01:23 | Comment(0) | Dynabook Tab S50
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