
過去の名機Vaio Type P50にManjaro Linuxを入れてみました。
特別な事は無かったですが、ドライバ関係は全部自動で入っています。
僕のTypePはXP世代なので
サポートアウトしたPCを蘇らせるには
Linuxディストリはうってつけです。
XPも一応残したかったのでデュアルブートにしました。
●Manjaro LinuxとUMPC
旧式のPCを使う時はスペックにWMが耐えられるかが重要です
ドライバ関係はある程度実装されているはずなので、
仕様上は問題ないはずです。
で選択肢としては、
まずXFCE4やLXDEになります。
Gnomeを入れたら重くて使い物になりません。
公式Manjaroが公開されているWMとISOイメージは
・Gnome
・KDE
・XFCE4
・LXQt
・LXDE
・Cinnamon
・i3
・Mate
・他
UMPCで使う時は軽いWMにしておきましょう。
何故Manjaroにしたかと言うと、
公式インストーラーがUbuntuやopenSUSEと同一レベルに
簡単でデュアルブートやパーティション設定が初心者でも出来る
手軽さがあります。
ローリング・リリースもありましたか。
一応XPを消したくは無いですよね?
まあそんな所です。
別のディストリでも大きな問題はありません。
Wubiでも問題は無いのですが・・・
CPUが2008年製のZ520 1.33GHzだから遅え
標準でHTが動いていますが、キツイ。
まあチューニングでなんとかするしか。
KernelはLTSの4.9.34です。
安定性には定評がありますので問題ないかと。
●Manjaro Linux LXDEインストール
ISOファイルは公式HPのリンクにありまして、
そちらからダウンロードできます。
ダウンロードしたらWindowsならRufsでUSBメモリに焼きます。
x86-64でもi686でもどちらでも良いですが、
メモリの使用量を考えると
i686の方が良いかもしれません。
ブートローダーはLegacyでもUEFIでも対応しています。
「F2」キーを押しながら電源を入れるとBIOS画面になりますので
Bootから
・Boot Configuration:
External Device Bootを「Enabled」
・Boot Priority:
External Deviceを先頭に
・Exit:
Save Changes
にするとUSBからOSが起動します。
後は、Manjaroを起動させてデスクトップにあるので
インストーラーを動かすだけです。
パーティションは10GB以上で好きな容量をHDDの後ろの方に確保
すればたいていそのままデュアルブートするはずです。
ここがManjaroは親切なので
Windowsを残したい場合はManjaroを最初のOSにすると良いです。
で、再起動すればOK。
簡単です。
●Manjaro LXDE
GrubからManjaroを選択して起動すれば
オプションを付けずに普通に起動します。
WifiもGPUもそのままで動作します。
旧機種はここがありがたいです。
GMA500はクローズドソースPowerVR SGX535が乗っています。
Kernel2.6.39からオープンソースのgma500_gfxが
インストールされてます。
解像度やブラックスクリーンの問題は無いです。
2D専用なので3D演算には対応していないそう。
なのでOpenGLやWayLandを使うWMは辞めておきましょう。
例えばGnomeですね。
かなり遅いというか辛いです。
初心者ならLXDE,LXQt、XFCE4、Mate、Cinnamonですかね?
重いCPU負荷をなんとかする方法をまず模索した方が良さそうです。
●メモリのチューニング
ArchWikiにも書いてある通りですが
GPUとCPUのメモリが共通なので、
Kernelパラメータでメモリを制限するとGPUメモリが高速化します。
端末から
sudo nano /etc/default/grub
メモリ1GBの機種なら
GRUB_CMDLINE_LINUX="mem=896mb"
メモリ2GBの機種なら
GRUB_CMDLINE_LINUX="mem=1920mb"
を追加して保存します。
あとは
sudo update-grub
で更新して再起動します。
●lscpu
アーキテクチャ: i686
CPU 操作モード: 32-bit
バイト順序: Little Endian
CPU: 2
オンラインになっている CPU のリスト:0,1
コアあたりのスレッド数:2
ソケットあたりのコア数:1
ソケット数: 1
ベンダー ID: GenuineIntel
CPU ファミリー: 6
モデル: 28
モデル名: Intel(R) Atom(TM) CPU Z520 @ 1.33GHz
ステッピング: 2
CPU MHz: 800.000
CPU 最大 MHz: 1333.0000
CPU 最小 MHz: 800.0000
BogoMIPS: 2667.42
仮想化: VT-x
フラグ: fpu vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr pge mca cmov pat clflush dts acpi mmx fxsr sse sse2 ss ht tm pbe nx constant_tsc arch_perfmon pebs bts aperfmperf eagerfpu pni dtes64 monitor ds_cpl vmx est tm2 ssse3 xtpr pdcm movbe lahf_lm tpr_shadow vnmi flexpriority dtherm
●まとめ
Manjaroは軽量なディストリとは言えませんが
手軽で便利なのでテスト用でも使っています。
別にUbuntuやopenSUSEなど他のディストリでも問題無さそう。
CPU負荷が結構厳しくてZ520は1コアの1.33GBなので遅い。
もうちょっと軽い環境にしないと古いUMPCは悩ましいです。
特に重量級のブラウザとLibreOfficeが敵かと。
Firefoxだけならまだ何とかなるので・・・
ハードウェアは流石に当時のVAIOらしく高級感あふれるしっかりとした作りです。
Netwalkerに比べたら十分速いです。
この位のものを自由にカスタマイズして
使いこなしてこそLinuxユーザーですよね。
さあ、どうしようか。
遊ぼうぜ。