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2018年05月23日

7000円 Acer Windowsタブレット Iconia W4-820 Ubuntu18.04 インストール その2

w4820.jpg

久し振りにW4-820。Acer初期のWindowsタブレットで
今は安く買える機種の一つです。
非常に個体差のある機種で、
Ubuntu17.10ではGPUにバグがあり苦労しましたが
今回のUbuntu18.04では行けそうです。
是非Linuxで改造して使いましょう。
ストレージが64GBと大きい機種なので
案外重宝します。




●W4-820
インストール方法他は前回のブログで報告していますので割愛


7000円 Acer Windowsタブレット Iconia W4-820 Ubuntu17.10 インストール その1


前回Ubuntu17.10とUbuntu18.04を比較すると

1.GPUのバグで起動時にブラックスクリーンになる
⇒18.04でも同じですが、grub.cfgに
 「i915.fastboot=1 video=efilib」
 を追加することで回避することが可能になりました。

2.内蔵Bluetoothが標準で使えるようになった。
⇒これは大きいです。Kernel4.15からでしょうか?
 キーボードや周辺機種を考えるとありがたいです。

3.Intel Turbo Modeフリーズバグは?
⇒まだあるかも。フリーズした人はgrub.cfgに
 「intel_idle.max_cstate=1」を追加。

4.内蔵Wifiは相変わらず使えず。
 brcmfmac43241b4-sdio.txtを拾ってきて、
 sudo su
 cp brcmfmac43241b4-sdio.txt /lib/firmware/brcm/
 modprobe -r brcmfmac && modprobe brcmfmac
 で使える様になるはずです。

5.サウンドはNG
⇒T100TAと同じ Intel SST Audio / Realtek RT5640なのですが動きません。

6.タッチスクリーンは前回同様OK。
⇒機能していますが、ボタンの反応が悪いです。何故? 

7.画面の回転NG?
⇒加速度センサーで傾けて画面を回転させようとすると
 Blackscreenで復帰しなくなります。
 端末からロックして回転しない様にしましょう。

 gsettings set org.gnome.settings-daemon.peripherals.touchscreen orientation-lock true

8.カメラはNG

という感じです。
だいぶ良くなりました。
個体差の大きい機種ですが、これで問題なく使えそうです。
Ubuntu18.04は良かった。

●Ubuntu18.04のアップグレード
これも何時もどおり

sudo do-upgrade-release

ダウンロードが長いので
電池が切れない様に注意しましょう。
まあ落ちたらやり直すだけですが。


●設定書き換え
grub.cfgのカーネルコンフィグに追加。

sudo nano /etc/default/grub

で修正。

#GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="915.fastboot=1 video=efilib"

を追加もしくは修正。


sudo update-grub

で追記修正。

●まとめ
まだサウンドやその他調子が悪い所がありますが
何とか使えます。進化しております。
個体差が激しい機種ですが、バグも直りつつあるので
是非Linuxもマルチブートで使ってみて下さい。
快適です。

posted by kapper at 01:13 | Comment(0) | W4-820

2017年11月18日

7000円 Acer Windowsタブレット Iconia W4-820 Ubuntu17.10 インストール その1

W4-820.jpg
お次はW4-820。Acer初期のWindowsタブレットで
今は安く変える機種の一つです。
是非Linuxで改造して使いましょう。
ストレージが64GBと大きい機種なので
案外重宝します。





●W4-820
他社と同じくBay-trail初期のタブレットです。
現時点で発売から3年以上経ちまして安くなっています。
Linuxを是非入れてみましょう。
スペックは、

ディスプレイ:8インチIPS 1280×800ドット
CPU:Atom Z3740(1.33GHz 4コア)
メモリ:2GB
ストレージ:64GB(eMMC)
サイズ:218.9×134.9×9.75mm
重量:415g
連続駆動時間:約10時間

特筆する所はありませんがゴツいです。
他のタブレットでもそうですが、ガラス割れに注意を。
問題点として、

UEFI画面でBoot設定で、
USBとWindowsBootManager以外は選択できない。
所がありまして、長年悩んでいました。
Arch Wikiを読んでいますと、

https://wiki.archlinux.jp/index.php/Unified_Extensible_Firmware_Interface

「ファームウェアのメニューに UEFI ブートローダーが表示されない」
という項目があって、ああなる程と思いました。
流石はArchWiki。同じ現象です。
つまり、WindowsのEFI FATにあるbootmgfw.efiを
Bootia32.efiで上書きしてしまえ、という話です。
わかりました。ありがとうございます。

 Intel Z77 チップセットなどが搭載された UEFI マザーボードでは、EFI シェルから efibootmgr や bcfg を使ってエントリを追加しても、ブートメニューのリストに表示されないため使うことができません。

 この問題はマザーボードが Microsoft Windows しかロードしないようになっているのが原因です。解決するには Windows が使っている場所に .efi ファイルを配置するしかありません。

 Arch Linux のインストールメディア (FSO:) から bootxia32.efi ファイルをコピーしてハードドライブ (FS1:) 上の ESP パーティションの Microsoft ディレクトリに配置してください。EFI シェルを起動して以下を実行します:

 FS1:
 cd EFI
 mkdir Microsoft
 cd Microsoft
 mkdir Boot
 cp FS0:\EFI\BOOT\bootia32.efi FS1:\EFI\Microsoft\Boot\bootmgfw.efi

 再起動後、NVRAM に追加されたエントリがブートメニューに表示されるはずです。

●Ubuntu17.10インストール
最初はいつもどおり。途中から追加します。
今回はまっさらにUSBメモリからインストールします。
まずUbuntu17.10のISOをWindowsならRufusかなにかで
USBメモリに焼きます。
その際、bootia32.efiのファイルを拾ってきて、
/EFI/boot/にコピーして保存しておきます。
こうしないとUEFIからUSBメモリが認識しないです。

で、MicroUSBにUSBHUB、キーボード、マウス、
USB-有線LANとUSBメモリを繋いで
「ESC」キーを押しながら電源を入れると
UEFI画面が起動しますので、セキュアブートをOFFにします。
設定出来る所が殆ど無いので、
再起動したら「F12」を長押しすると、
各パーティションからブートするか選択出来ます。
もちろん最初はUbuntuを入れたUSBを選択して起動します。

Grubが起動したら「E」キーを押して、
quietの前に「i915.modeset=0 reboot=pci instel_idle.max_cstate=1」を付けてからF10キーで起動。
こうしないと画面が映りません。注意。
インストーラーが無事起動したら、USB-有線LANで
ネット接続確認。
その後はインストールは通常通り。
ネットに繋がないとgrub-efi-ia32のパッケージはISOになく
インターネット経由からしか落とせません。
まあ後から入れる事も出来ますが、ブートローダーは
CUIで起動して手入力になります。面倒。
一旦ここまでで停止。

●再起動してもGrubが起動しない。
ここで問題です。
GrubがUEFIのブート設定画面にありません。
WindowsBootManagerしかありません。
Ubuntuを起動できません。
困った。
先程のArchWikiを参考に、まずUSBメモリ経由でUbuntuを起動します。

USBから再びgrub2の画面が出たら、
「C」キーを押してコマンドで起動させます。

>> linux (hd1,gpt6)/boot/vmlinux〜 root=UUID=(UUIDのアドレス) i915.modeset=0
>> initrd (hd1,gpt6)/boot/initrd〜
>> boot

ここでシングルブートはgpt2、デュアルブートはgpt6
になるはずですが「Tab」キーを押してチェックしましょう。
その際にストレージのUUIDも表示されるので、
チェックしてroot=UUID=の後にいれます。間違えると起動しません。
で、間違いがなければUbuntuが起動します。
ここまで良いですね?注意して下さい。

その後は、bootia32.efiを偽装します。
まず端末から一応Rootになっておきます。

sudo su
cp /boot/efi/EFI/Microsoft/Boot/bootmgfw.efi /boot/efi/EFI/Microsoft//Boot/bootmgfw.efi.old
cp /boot/efi/EFI/ubuntu/Boot/bootia32.efi /boot/efi/EFI/Microsoft//Boot/bootmgfw.efi

という感じで上書きします。
一応元ファイルは残しておきます。
このファイルを切り替える事でGrubかWindowsBootManagerか
を切り替えるしかないらしいです。
一応消さないように。
間違っていたら他のファイルを。
で再起動。

ここまで進んで初めてタブレットだけでUbuntuが起動します。
で再起動したら今度はまたブートローダーで
「Advanced Ubntu17.10〜」を選んで
一番上のKernel(多分kernel4.13-16のはず?)にして
「E」キーを押して今度はquietの前に「i915.modeset=0 reboot=pci」を付けて「F10」。
これでやっとUbuntuのGUIが起動します。
何故でしょうね?

●問題点

・grubの切り替えをbootmgfw.efiの上書きしか対応出来ない。
・無線LANは最初は使えない。要設定。
・Bluetoothも使えない
・タッチスクリーンはOK
・GPUは要設定
・画面を回転させるか、スクリーンセーバーなどで落ちると
 復帰しない。原因不明。
 省電力モードはOFFにしておきましょう。
・intel_idle.max_cstate=1を付けないとフリーズするかも。

●まとめ
かなり悩みましたが一応解決。
ArchWikiって凄いですね・・・
USBメモリブートだと簡単に起動するんですが。
他の機種でも同じ現象はあるのでご注意を。
一度起動してしまえば、なんとかなります。
安く入手可能なので、是非デュアルブートして使いこなしましょ。

posted by kapper at 20:17 | Comment(5) | W4-820
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