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2016年01月03日

Cortex-A72 Amazon FireTV 購入& Debian Noroot & ARMv8 BOINCベンチ その1 #Cortex-A72

今回はAArch64のARMv8 Cortex-A72の
ベンチマークを取る事を目的にして
Amazon FireTV 2015を購入しました。
Debian Norootを入れてBOINCベンチ取りました。
格安端末ですが、使い勝手が悪いのでお勧めしません。
まあ一応Debian動いたので良かったですが・・・

〇Amazon FireTV 2015
Amazonが10月に発売した最新CPUのセットボックスです。
なんとARMv8のCortex-A72を世界初で商用に採用しています。
遅まきながらベンチマークを取ることを目的として購入しました。
もっと早く買っておけばよかったな・・・

通常のAndroidと違い規制が多いのでお勧めしません。
一応野良APKが動作するので使えないことは無いですが・・・

〇Amazon FireTV 2015に野良アプリインストール
電源を入れてログインしアップデートするとfireOSが立ち上がります。
野良APKはES FileExplorerとブラウザ経由でインストール出来ます。
まずこちらをご参考に。感謝です。

 Amazon Fire TV StickにAdobe Flash Playerとドルフィンブラウザ入れて非対応アプリのフラッシュ動画再生するよ -ES File Explorer等のアプリ・APKファイル・Bluetoothマウスは必須-

先人の知恵は大変助かります。
FireOSそのままでは殆ど何も出来ませんのでAPKを入れないと不便です。
まずBluetoothのマウスとキーボードを用意してペアリングします。
USBは繋いでも動かないので基本使えません。なんという仕様。
次に「システム」-「開発者オプション」-「不明ソースからのアプリ」
をオンに設定します。
これで野良APKを使えます。

でAPKのダウンロード方法。
標準ではブラウザやファイラーすらないのでありませんw
なんという設計だこれw
FireTVには規制あり通常のKindleアプリはインストールできませんw
神アプリ、ES File Explorerをアプリストアからダウンロードします。
これはブラウザ、FTP、ファイラーなど様々な機能のある超高性能ソフトです。
ただダウンロードできないのでドルフィンブラウザを入れる必要あります。
別マシンからAPKファイルをFTPかWWWにアップロードします。
重要です。
でES File ExplorerのFTPクライアントか何かでダウンロード、
実行してインストールします。
これが無いと何も出来ませんね。

ドルフィンブラウザはAPKでググれば落ちています。
HD用と通常用の2種類ありますがHD用は使えないので通常用を。
ドルフィンブラウザが使える用になればブラウザ経由で直接APKを落とせます。
これで普通のAndroidに少し近づきました。
今回はDebian Norootを入れてベンチを測ります。

〇Debian Noroot
本家SourceforgeにAPKファイルがありますので、
そちらからググってダウンロードします。
実行すれば普通にDebianがインストールして起動出来ます。
これで普通にDebian化できました。
勿論、Bluetoothマウスとキーボード必須です。

〇BOINCベンチマーク
Kapperは各OS間共通ベンチとしてBOINCベンチを使っています。
root端末から
 
 apt-get update
 apt-get install boinc

でベンチマークを取ります。

 boinc &
 boinccmd --run_benchmarks

測定しましたら値をメモしておきます。

03-Jan-2016 10:45:13 [---] Benchmark results:
03-Jan-2016 10:45:13 [---] Number of CPUs: 2
03-Jan-2016 10:45:13 [---] 1482 floating point MIPS (Whetstone) per CPU
03-Feb-2015 10:45:13 [---] 7919 integer MIPS (Dhrystone) per CPU

劇的ではありませんが、ちょっとづつ速くなっています。
Chromebok Tegra K-1の約1.3倍
RaspberryPi2の約4.7倍の速度です。
うちのCF-S10のCorei5とほぼ同等程度の速度です。
もうちょっと速くなるかと思ったのですが、実用には問題ないかと。

〇長所と短所

●長所
・12800円と格安ながらもARM最速CPU搭載、Cortex-A72世代
・動画再生速度が速い
・一応Debian Norootが動いた。Debian端末として

●短所
・とにかくUIが使いにくい、Amazonばっかり
・USB周辺機種が基本使えない。Bluetoothのみ。何故?
・解像度が狭い。とにかく使いにくい
・Amazon動画がプライムばっかり。半強制に見え見えで嫌気が差す
・当然換金ばかり。
・通常のAmazon APPストアに制限ありすぎ。まともなアプリなし

〇まとめ
面倒ですが、一応はAndoidのアプリが動きます。
また目的のCortex-A72のベンチマークデータも取れました。
使い道はあまりありませんが、とりあえずはDebianとして。
実際の用途はChromeOSやWindowsのスティックみたいには使えません。
個人的には全くお勧めしません。
スティック型がどうしても安かったから、というのはありますが・・・
汎用性が無さ過ぎる・・・
まあ、一応それなりに一通り使えます、という所まで。
posted by kapper at 21:31 | Comment(0) | Amazon fireTV
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