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2015年12月23日

LinuxスティックPC Chromebit ASUS CHROMEBIT CS10 購入 その1

ちょっと前に購入しましたChromebitを使ってみましたので
ブログにレビューしてみます。
日本での販売価格が高くてアメリカほどぱっとしない
ChromeOSですが、個人的には大のお気に入りです。
人を選ぶデバイスですが、興味のある方は是非。

〇chromebitとは
ChromeOSを搭載した安価スティックPCです。
この分野ではandroidスティックやIntel Windowsスティックが
格安で売られている激戦区ですが、
ついにChromebitも参戦しました。
Googleどおしで市場の食い合いしている気がしないでもないですがw
はたして実用性はいかほどでしょうか。

・スペック
Price :$85
PC CPU :1.8GHz Rockchip RK3288-C
PC Memory :2GB LPDDR3 RAM
Storage :16GB eMMC (freeSpace 9.3GB)
Networking :802.11ac wireless, Bluetooth 4.0
Operating system :Chrome OS

実はAndroidスティックとWindowsスティックの中間の価格です。
もう少し出せばタブレットやChromebookが買えてしまいますが。
ハイエンド向けのAndroid TV Boxはもっと高いのでCPUコア相当の値段です。
Amazon KindleTVに比べるとかなりの価格差がありますね。

ハード的には1世代前のCPUではあるが、最新型に近く
RaspberryPi2の約4倍近いスペックがありATOMにも大きく劣る事はない。
HD動画やFlashは問題なく再生可能。
しかもChrootでUbuntuやDebianが使える。
ローリングリリースなので常に最新版(逆に常にバグを拾うリスクあり)
公式サポート5年あり2年のgoogleDriveも無償。


〇使ってみて第一印象
まずハードウェアをHMDIモニタに挿してUSBでマウス、キーボードを繋いで
電源ケーブルを挿します。
実は電源ケーブルは独自コネクタでMicroUSBではありません。
すると通常にChromeOSが立ち上がり、ネットワークと言語の設定をし
googleアカウントを入力するとChromeOSが立ち上がります。
まあここまでは同じでしょうか。
モニタにもよりますが、大画面です。思ったより良いです。
Youtubeやニコニコ動画を再生しますが遅延はありません。
艦これとかFlashゲームも問題なく遊べます。
これはポーダブルデスクトップですな。

・developerModeにしてみる
Ubuntu入れたりあれこれやる為にはroot権限を取る
DeveloperModeになると便利です。
こちらを参考。感謝です。

 Chromebitをデベロッパーモードにする方法

まず電源を切って裏側にあるリカバリボタンをクリップピンか
何かで押しながら電源ケーブルを挿します。
もちろんUSBキーボードはつけておきます。
リカバリモードで起動しますので、
[Ctrl]+[D]キーを2回押して再起動させます。
再起動すると「!」が表示される画面になりますので、
さらに[Ctrl]+[D]キーを押しますとファイルのダウンロードを開始して
developerModeで再起動出来ます。
これでターミナルやRootが使えます。
ChromeOSの本領発揮です。

・CroutonでdebianやUbuntuをインストール
いつも通りです。
まず、CroutonのgitHubからスクリプトをダウンロード

 https://goo.gl/fd3zc

次にブラウザから「Ctl」+「Alt」+「T」で
ターミナルを起動してshellを入力。
あとは通常通り、

  sudo sh ~/Downloads/crouton -t xfce4

とか色々好きな環境を設定してUbuntuかDebianをインストール。
各自の好きな様に。
放置して置けば勝手にchroot環境をダウンロードして構築。
最後にユーザー名とパスワードを入れれば完了。
後は端末から、

 sudo startxfce4

画面が切り替わってUbuntuやDebianが起動できるはず。
後はKapperのブログに解説がありますので割愛します。

〇長所と短所
簡単に長所と短所をまとめて見ます。

・長所
 ARMでありながらも安価で高性能
 省スペースで省エネ
 UbuntuとDebianが事実上ユーザーサポートされているので、
 サーバやデスクトップにも問題なく使用可能
 AndroidのアプリやExagearDesktopでWineなども動作
 Chromeが高速でブラウザが速い

・短所
 bluetoothを前提としているので拡張性が低い
 外部ストレージがUSBのみ。内部ストレージも極少
 電源コネクタを変換しないとバッテリが繋げない。持ち運べない
 Androidスティックやwindowsスティックと比べ価格優位性がない
 x86でないのでwindowsのアプリを動かそうとするとかなり限定的
 日本での販売単価が高すぎる。ボリ過ぎ

○BOINCベンチマーク
スペック的にはちょい微妙だな、と
初期Core2Duoの2.66GHz相当。
ARMならSamsung Exynos 5250 1.7GHzとほぼ同等。
Cortex-A15世代で型落ちスペック。
体感速度は速いんですが。

[---] Starting BOINC client version 7.4.23 for arm-unknown-linux-gnueabihf
[---] log flags: file_xfer, sched_ops, task
[---] Libraries: libcurl/7.38.0 OpenSSL/1.0.1k zlib/1.2.8 libidn/1.29 libssh2/1.4.3 librtmp/2.3
[---] GPU detection failed. error code 512
[---] No usable GPUs found
[---] Creating new client state file
[---] Host name: localhost
[---] Processor: 4 ARM
[---] Processor features: swp half thumb fastmult vfp edsp thumbee neon vfpv3 tls vfpv4 idiva idivt vfpd32 lpae evtstrm
[---] OS: Linux: 3.14.0
[---] Memory: 1.97 GB physical, 1.93 GB virtual
[---] Disk: 10.24 GB total, 7.62 GB free
[---] max memory usage when active: 1009.63MB
[---] max memory usage when idle: 1817.34MB
[---] max disk usage: 7.52GB
[---] don't use GPU while active
[---] suspend work if non-BOINC CPU load exceeds 25%
[---] Not using a proxy
[---] This computer is not attached to any projects
[---] Visit http://boinc.berkeley.edu for instructions
Initialization completed

[---] Suspending computation - CPU benchmarks in progress
[---] Benchmark results:
[---] Number of CPUs: 4
[---] 1142 floating point MIPS (Whetstone) per CPU
[---] 5067 integer MIPS (Dhrystone) per CPU
[---] Resuming computation

〇まとめ
僕の使い方には結構近い環境です。
事実上ARMでUbuntuやDebianがサポートされている高性能端末であり、
アメリカの価格は非常に安価です。
日本の19800円はボリ過ぎ。売れないでしょ?
アプリならAndroid、Windowsがリードしています。

魅力はあくまでUbuntuやDebianがユーザーサポートされている所にあります。
公式サポートのあるLinux端末。
そこに魅力を感じる人ならではのコア向けマシン。

posted by kapper at 23:27 | Comment(0) | Chromebit
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