これぞ良い切っ掛けとの事でサブノートCF-T8一台分、
世界のディストリビューションの旅に出ます。
Ubuntu環境はChromeBookで並行して運用して遊んでまります。
今回はフランス産のメジャーディストリビューション、
MageiaLinux4.0をネタにします。
MageiaLinuxはデスクトップ環境を重視したこだわりがあり
非常に華麗で美しいGUI環境を提供しており、CUIフリーなコントロールセンターなど
UbuntuやDebianを使っている人は価値観の違いに軽い衝撃を受けるでしょう。
日本語コミュニティーはあまり無いですが、
全世界で高い評価を受けているディストリなので
是非使ってみましょう。
○MageiaLinuxとは
1998年に登場したMandrakeLinuxを源流とし
2011年に主要開発者が独立したプロジェクトです。
当時Gnome最大手だったRedhatLinuxに対抗したKDEデスクトップ派の中心で
Ubuntuが主流になる前の2004年頃は全世界LinuxデスクトップシェアNo1の
地位を築き上げておりました。
特徴はこんな感じです。
・x86デスクトップ環境を重視しており青色を基調とした
美しいデスクトップを作り上げ、世界中で大人気のメジャーディストリ
・全Linuxで最も使いやすい設定ツールである
Mageia Control CenterとDrakeToolを作り上げて差別化。
CUIいらずのツール群は他を圧倒しており便利。
・KDEを始めとしてGnome、XFCE、Cinnamon、LXDE、IceWMなど
多数のWMをサポートしておりMageiaカスタマイズされている。
...何故IceWMがそこにある?現在でもフルカスタマイズされてます。
・リリース周期は6〜8ヶ月/回で公開、
サポート期間はリリース後18ヶ月と他より長いが
LongSupport体制が無いのでサーバにはちょっと使いにくい。
・日本語関係が弱く、IMの対応が遅れている。
ibus関連が主体であまり選択肢がない。
・KDEと言ってもメニューとランチャー主体の2Dで調整されているので
Lubuntuと同等レベルの軽さで重さを感じにくい。
・パッケージ数がやや少なくDebianの1/2程度である。

○Ubuntuとの比較
・
○Mageia Control Centerと

○日本語環境のインストール
表示関連はインストーラーで自動に対応ができます。
ただしIMだけは自分で設定する必要があります。
インストーラーでibusやMozcのパッケージは入っているはずです。
ibusを動かす際には端末から動作確認します。
ibus-daemon &
ibus-setup
IMの設定をGUIで確認します。
IM起動確認で追加します(
インプットメソッドの設定でAnthyかMozcを選択します。
設定したらibusを再起動します。
ibus restart
右下のバーにMozcかAnthyのアイコンが出たらOKです。
起動ボタンで試してみましょう。
次に起動する際にはibus-daemonを自動起動などに登録しておきます。
そうすれば端末などから起動させなくても使える様になるはずです。

○まとめ
これでもかという程、視覚効果を使いこなした美しいKDEに感動しました。
Drakeツールも非常に視覚的で優れたGUI環境です。
まあ外観だけの美人はやっぱり3日で飽きると思いますがw
昔長いことMandrivaを使っていましたKapperとしては、
Netwalker発売と同時にUbuntuに切り替えた2009年以来です。
懐かしいと共に分裂騒ぎで開発が中断しており、
コミュニティを新しく作り上げる活動が忙しそうで
KDE以外はあまり進んでいないなという印象を受けました。
やっぱり日本語コミュニティーは必要でしょうね?
実は2005年位に自分で立ちあげたいと思ったのは一度ではありませんでした。
今はARMに特化しているので... 気が向いたら。
KDEとIceWM、WindowManagerならMageiaでしょう。極端ですがw
UbuntuやDebianを使っている人は何故このディストリが
Distrowatchで人気上位に食い込んでるか理解できないはずです。
でもよく思い返して見てください。
Unity環境を独創的だと思った人はいるかもしれませんが、
Unity環境やTool郡が使いやすい、美しくて感動したという人は少数のはずです。
使っているだけで特別な感じがする、そんなLinuxを使ってみませんか?
デスクトップ環境に特化している意味はここにあるのです。
総評
難易度 ★★
お勧め度 ★★★★★
○Distrowatchレビュー
・長所:初心者にフレンドリーで、優れたGUI設定ツールを持ち、
多数の言語サポートがあり、Liveメディアからインストール可能
・短所:Mandrivaからフォークした際にボランティアベースで配布長期的に維持するための
開発者側でメンテナンスする能力にある程度の懸念があり、評判と知名度が欠けている
・Software package management: URPMI with Rpmdrake (a graphical front-end for URPMI) using RPM packages
・Available editions: installation DVDs for 32-bit (i586) and 64-bit (x86_64) processors;
installable live CDs for 32-bit (i586) processors