2018年もはじまりましたね。2月です。
OSC大阪2018も無事終わり、次の活動に頭を巡らせています。
今年もタブレットの1年になりそうです。
ことしこそ皆様に気に入って頂けるLinuxを。
●新しいOSでの市場と中古タブレット
OSS関係ではLinuxを始めとして新しいOSや
ディストリを開発している人が沢山います。
しかし、普及はまず難しいでしょう。
アプリと利便性でトップブランドに対抗できないからです。
それに商業的な功利性を追求できないからです。
ただ不可能ではありません。
無料のオープンソースだから実現できるんです。
アプリが増えるまでの足がかりにします。
そこは戦略論になります。
新しい事をやるには市場のニッチを見つける必要があります。
そこにユーザーのニーズと一致させる必要があります。
例えばシンクライアント向けにOpencoconが開発された様に。
昔僕がプレゼン資料に作ったPCコストとインチサイズの関係が
ありますが、商業的にはハイエンド帯は競争が激しいです。
ハードウェアとソフトウェアと公式サポートの両立が必要です。
必ず完璧に動かないと駄目なんです。
ではローエンド帯はどうか?
中華タブレットやRaspberryPiがあります。
ある用途には最適ですが全ての用途には満たしていません。
ここに市場の穴があります。
・Android系の弱点は、高性能化したスマートフォンで
十分足りてしまうため低スペックなローエンド帯を必要と
しない所にあります。1人1台あれば十分です。
激安中華系のタブレットのOSを載せ替えようとしても、
独自ビルド系はAndroidが重量化するため、更に使い勝手が悪くなるので
ユーザーから見てメリットがありません。
・RaspberryPiの弱点は、低価格と電子工作向けであり
汎用的なOS環境を持ちながらも、それ以外の用途には
高価な周辺機種が必要になりコストメリットが無い
という所があります。
後はCPU性能が限定的なので、ハイスペックな用途に乗り換えたい
という要求には向いていません。
ガジェットという観点から見ると、
ノートPCは汎用OSが既に動きますし価格、重さに制限があります。
5,000円以下もありますが、性能と世代が限られます。
誰でも改造できます。競争が激しいです。高くて持ち運びには邪魔です。
スマホは最新鋭が1人1台あれば十分です。もちろん改造が大変です。
RaspberryPiはモニタレス用途には強力です。が。
となると、安いのは残りは中古タブレットになります。
AndroidやiOSではハイエンドの上位互換に負けて駄目でしょう。
このジャンルは衰退しつつあり、市場に弾が余っています。
しかも周辺機種を付ければ様々なニーズに答えられます。
格安のタブレットに無料のOSを載せて、誰でも購入し改造できる
新しいマーケットを構築するチャンスでもあります。
そしてその残されたチャンスこそが、
寡占化しすぎたモバイルマーケットでの
新しいOSの入り込める僅かな隙間になるはずです。
実はインドでFirefoxOSが安価なマーケットに参入した時は
かなり期待しました。
残念ながら商業的には成立しませんでしたが、
そこが新しいOSとして参入出来る唯一のマーケットだと思ってます。
●WindowsタブレットとLinux
WindowsタブレットでLinuxがおおよそ動くようになりまして
動作検証を進めています。
安いですけど、そこそこ使えます。
まあ、元々タブレットで使うUIではないので
操作性は今後の課題と言えるかもしれません。
ただし格安のタブレットとなると話は別で、
中々欲しい人に供給出来るほどの台数がありません。
WindowsタブレットはノートPCほど出回っていないんです罠。
むむむ。
先行者利益で格安タブレットを大量にゲットしたKapperですが、
これからは先手優先になるかも。
タブレットは一人で何台もあっても場所的には苦にならないので、
仮に数千人位がLinuxで使いたいと思うと、
ジャンクでも数万台は最低いる訳ですな。
ノートPCなら全然苦になる台数ではありません。
しかしWindowsタブレットのジャンクはそんなに無いだろ・・・と
見つけたらフォロアーさん優先でツィート配信するようにしています。
結構買った人もいるのではないでしょうか?
あとは見た人の判断。
最近、このテーマが実用化してくると供給力に不安を感じています。
中華なAndroidタブレットの改造が必要になるなと感じています。
安いんですよ。
タッチスクリーンが使えれば、CPUスペックはそんなにいらない。
●お金を掛けずに普及させる戦略を取る
ユーザーからみた経済的功利性が全てです。
安くてそれなりに使えるのが最低条件です。
そこに価値を置けるからです。
まずは情報と口コミで浸透させます。
ARMのスマホは移植が大変です。
だとすると、Windowsタブレットをいかに安く入手するか。
ジャンクのノートPCは如何でしょうか?
かなり年代が古くなります。スペックが落ちますのが悩み。
目標は2〜3000円、4〜5000円の価格帯。
2〜3000円ならKoboとKindleFireが対象。
もうLinux移植されていますよね。
情報が足りてません。もっと煽らないと。
ただ、あまりにローエンド過ぎると重いですが。
ここをなんとかしたいですね。
4〜5000円になると、WindowsタブレットやNexus7
ME173など過去のメーカー製が入ります。
ちょっと高めかもしれませんが、今の相場です。
移植利便性とOSと価格のバランスが難しい所です。
Windowsタブレットはタマが不足しています。
もっと安く手に入らないかな?
8〜10000円になると、Nexus9や2in1が買えてしまいます。
勿論ジャンクのノートPCもそれなりのが買えます。
今の改造ターゲットの主流かもしれません。
しかし買い棄てるには惜しい価格です。
入手が容易です。
もし雑誌やメディアなどでネタにしたい人がいたら
是非持ち上げて下さい。
裏マーケットはこれから開拓します。
将来的には新しい1ジャンルになるはずです。