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2013年10月01日

「三重の業者、中国米を国産と偽装 イオンなど弁当に使用」のニュースを見た感想

自社ブランド製品を供給する限りにおいて
品質問題は避けては通れない重要な問題です。
中国米を国産米として偽装供給した事件
「三重の業者、中国米を国産と偽装 イオンなど弁当に使用」
のニュースを品質視点にて議論したいと思います。
本当にびっくりしました。
ありえるんですね。

○イオンのトップバリュ戦略
イオンは安価で優れた自社ブランド製品を
トップバリュと名付けて大規模に拡販する戦略に出ています。
トップバリュ製品は国内ブランド品と対比させて
非常に安価であり、自社ブランド以外の製品を駆逐するほどの
価格差であり流通や品質で知恵を絞っており、
こちらが驚かされる様なルートで仕入れて拡販している物もあります。
一番有名なのは韓国メーカーから調達している88円ビールの
バーリアルでしょうか。
現地で商品開発を行って価格を制御して供給する強さがあります。
商品開発力の優れた所がイオンの強みでもあります。

まあ過去にダイナコネクティブとか恐怖のブランドもありましたっけw
安すぎてちゃんと品質を評価出来ているのかどうか
非常に気になる所ではあります。
価格だけに踊らされない真の良品を掴み取る為に消費者の動向はどう出るでしょうかね。

今回の事件は完全にイオンは被害者なのですが、
提携先はしっかり調査して選ぶべきかと。
問題の深刻さを自分で考えてみました。

○偽装問題の重い所
今回は調達先が中国米を国産米として成績書を偽装して
イオンの加工食品に供給した所でしょうか。
加工食品に素材の原産国表示の義務は無いので
中国米を供給するのは問題ありませんが、
国産米として表示して偽装するのは問題ありです。

今回の悩み所は成績書まで偽装して供給していた所です。
産地証明書の偽装を見抜けるか否か?
受け入れ検査か工場監査をしないと不可能です。
工場監査をしても偽装されたら多分完全には見抜けないでしょう。


○ISO9001 品質監査として
品質を司る国際規格であるISO9001には
調達先の評価、監査と初品受け入れやトレースアビリティなどの
計画と結果の記録を残す事になっております。
当然購買部や品質保証部が該当しまして、
重要調達品から優先して義務付けられています。

安いから購入すると言っても監査して評価する必要がありまして
特に安全にかかわる項目はシビアに見る必要があります。
食品なんかは人の口に入るので特に問われる所でしょうね。

イオンみたいな超大手は大抵ISO9001を取っていますが、
調達先が多岐にわたる為、主要品を除くと監査しきれていない可能性があります。
そこの抜け道の甘さがブランドイメージを左右する事になりかねません。
コンプライアンスを大切に。


○検査のいろは
受け入れ検査をするか否か。
小売流通のイオンには難しいでしょう。
メーカーの成績書の管理検査にならざるをえません。
もっとも工場持っている食品製造業なら別でしょうが。
通常受け入れ先が品質を評価するために自社で検査します。
品質が問題ないレベルもしくは自社で検査困難であればメーカーの成績書を信用します。
その場合でも外部機関を使って抜き取り検査をする例が多いです。

採用に至るまでに初品評価、受け入れ検査、管理検査など判定します。
この管理検査が最終的に偽造の元となり、仇になった事は間違いありません。
流通側が自社ブランドとするならば、信頼と名のつく打撃は自社に跳ね返ります。
認定に至るまでのフローは重要です。ISOで決まってます。
にも関わらず知らなかったの
もう一度、何故こうなったのでしょうか。


○原価のいろは
まず価格=売価は購入するお客様が決定します。
これは製造原価とは全く関係がありません。
お客様が価値を認めればいくら高くても売れますし、
価値が無ければいくら安くても売れません。

当たり前の話ですが「競合」の存在がありますので、
同一の品質であれば安い方が売れていきます。
しかし赤字価格では継続して供給する事が出来ませんので、一定の制限があり
競走の激しい業界程、価格の幅が狭くなっていきます。
より安い価格で提供するにはより安くモノづくりをして供給する必要があります。

安く作るには材料費と加工費を安く抑える必要があります。
トップクラスのメーカーに供給するのであれば要求は厳しいので
安く作る方法を模索します。
加工費は供給量が多ければ固定費を削減できますので
少量では赤字でも損益分岐点を超えさえすれば利益を上げられます。
所が材料費の場合は変動費である可能性が高いので
数を仕入れるか適正レベルまで品質を落とすかが重要になります。
極限にまでコストを追求しようとすると、品質を落とす罠にはまりやすくなります。
ここが落とし穴になりかねません。
安い物にはどこかに安いなりの何かの理由が必ずあるのです。
勿論、今回の捏造事件は誘惑に負けたので許される事はありません。

まあ他には中間業者を挟むとマージンが取られるので高くなります。
直接生産元と交渉して調達できるというのが理想の姿です。
流通の強みはそこでしょうが、
先ほど書いた「数」あっての原価です。
当然大量の調達元程、有利な条件で直接購入できるようになります。
にしても限度がもちろんあるので物を見る際には
安全かどうかは調達先をしっかり見極める必要があります。
(大企業ほど間接費と販売費、本社経費が大きくなる罠もありますな)


○加工食品の自由選択を考える
加工食品は素材の生産国表示が義務化されていません。
だからどこの材料を使ってどこで作ったかは消費者には見えなくなっています。
まだ自分で自分の食べたいものを選択できる時代にはなってません。
勿論嘘は許されませんが。

一部のブランドメーカーは自社素材の調達先を明記する例が増えています。
信頼と情報は常に手元に見える時代であってほしい。
毒餃子事件もありましたが安全な物を入手したいのは誰でも同じかと。
消費者がもっと賢くなる必要がありそうです。


○まとめ
Kapperはものづくりの様々な部署業務の経験がありまして
おおよそ色々な事が想定できる経験があります。
今回のニュースには驚愕しました。
しっかり取引先を評価して監査する重みを再確認しました。
サプライヤーとの信頼関係で物づくりと流通は成り立っていますが
今回の事件で見えている流れを勝手に解釈すると、
ISOの仕組み通り運営出来ているかどうかは疑問の余地があります。
企業の信頼は一度失われるととんでもない事になりますので、
コンプライアンスを守って誠実に商売する事が
当たり前の時代として大切にしていきたいです。
posted by kapper at 00:03 | Comment(0) | B級グルメ
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