大分遅くなりましたが超高速シンクライアントOSであります
OpenCoconを試してみましたのでブログのネタにします。
知りえたきっかけはオープンソースカンファレンスにて作者さんに
直接教えて頂いたのが背景です。
○OpenCoconとは
OpenCoconとは旧型PCのリサイクルなどを目的として組み込みLinuxである
OpenEmbeddedをベースにリモートデスクトップに特化した
次世代シンクライアントOSです。
特筆すべき所はフリーであることと必要スペックが極めて小さい所にあります。
・最低スペック
CPU: 初代Pentium 100MHz程度以上
メモリ: 16MB以上 (ただしSwap推奨)
ディスプレイ: VGA以上(画面はかなり狭くなりますが)
ネットワーク:有線LAN必須、DHCPサーバ機能がないのでルータ環境も必須。
HDD:CDブート使用可。ただしHDDインストールした方が高速。150MB相当。
もちろん快適に使うにはもう少しスペックがあった方が確実です。
CDブートしたらX.orgも使わずCUIから直接リモートします。
今の時代でこれほどまでに低スペックで実用的なケースはまずありません。
眠っているPCがあればもう一度立ち上げてみては如何でしょうか。
○OpenCoconの使い方
こちらの作者さんのブログが詳しいです。
まず本家HPよりISOイメージをダウンロードして
適当なCDライタで焼きます。
最近ならOpenCocon V3でしょうか。
CDに焼きましたら使用するPCのCDROMドライブに入れて起動。
まずリモートする母艦PCのIPアドレス、ユーザー名、パスワードを調べます。
作者さんのブログ参照。
起動したら画面に小さいメニューが出てきます。
Windowsが母艦の場合は「Connect RDP」を選択しまして、
IPアドレスとユーザー名、パスワードを入力します。
無事設定できていればリモートで母艦の画面が出てくるはずです。
簡単ですよね。
○まとめ
これほどシンプルで高速に動くRDPはさすがかと思います。
MSのシンクライアントOSは非常に高価で個人では使えません。
普通にLinuxをディストリ経由で使ったのではこの速度は出ません。
組み込み用のカーネルを駆使した成果でしょう。
残念ながらまだ無線LANが使えないのが課題でしょうか。
家庭用内LAN環境では絶大な効果があるはずです。
Kernelで無線LANが対応していないならLANアクセスポイントを使っても良いでしょう。
旧式PCも是非使ってみましょう。
