懐かしいpreloadを使ってUSBメモリの延命処置をしてみました。
preloadは使用頻度の高いアプリを前もってメモリに読み込んでおく事で
ディスクアクセスを減らして高速化する仕組みです。
10年くらい前に流行りました。
最近のPCの性能が良くなりましたので気にしていませんでしたが…
●preloadとは
よく使うアプリをマルコフ鎖で優先順位づけして自動でメモリに読み込む事で
起動速度とアプリを高速化する仕組みです。
かわりに沢山メモリを消費します。
https://wiki.archlinux.jp/index.php/Preload
本来は読み込み速度の遅いHDDを速くする為に開発されましたが
USBメモリなどでも効果的です。
そして、アクセス頻度を減らせるのでストレージの延命にも効果があります。
今回注目したのはこちらの方です。
本来ならオンメモリにファイルを読み込んだBoot to RAMの方が良いんですが
最低数GB分のメモリが必要になります。
preloadを緩い条件で使えば書き込み頻度が大幅に下がって
USBメモリやSSDの延命になるなと思いました。
●preloadのインストール
Arch Wikiを読むとsystemdに登録しろって書いてありますが
Ubuntuでやるとエラーが出ますので表示どおりに設定します。
sudo apt install preload
sudo /lib/systemd/systemd-sysv-install enable preload
後は再起動すればOKです。
そして設定ファイルを編集します。
sudo nano /etc/preload.conf
で編集します。
cycles = 20
minisize = 20000
memtotal = -10
memfree = 90
memcached = 0
process = 50
このうち修正するのはminisizeとmemfreeとprocessの3つ。
minisizeはプログラム最小サイズで、小さな常駐デーモンを拾わせたかったら
小さい値を、大きなプログラムを優先したかったら大きい値を設定。
memfreeは使用するメモリ。沢山使っても良ければ大きいサイズを指定
processはプログラム数。小さいプログラムpreloadしても良ければ大きくしましょう
●まとめ
簡単な作業ですが、延命効果はあるでしょう。
さすがに直ぐに体感効果は出てきません。それが不人気の理由かも。
どんどんプログラムをメモリに送り込んで遅いUSBメモリのアクセス頻度を下げましょう。
転送出来るバスは有限です。
メモリに余裕があればどんどん拡張して快適に使えます。
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