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2017年09月23日

最近の事 2017年9月2 製造業の国内回帰論を考えてみる

最近GearBestなどを見ても、円安の影響で
中国製品が相当値上がりしたなという価格推移が
頭にありまして輸入品の物価がちょっとづつ上がったなと
思っています。
ニュースを見ると国内回帰の話をよく見る様になりました。
勝手ながら考察してみます。
なお、弊社とは全く関係がありません。
中国に工場ありませんもん。


●中国の人件費高
最近ニュースやTwitterでも中国の人件費、コストが
日本を超えたとか上昇したなどニュースが出ています。
中国は輸出国でしたが、2月は3年ぶりに貿易赤字になったなど
輸入が増加しています。
将来アメリカの様に輸入国に転落するかもしれません。
巨大な市場がある為かもしれませんが、
人件費が増加しており中国生産の撤退ニュースも増えました。
国策だそうな。
中国主要都市で働く一般工の月額給与は5年間で2〜3割上昇とか。
法定最低賃金を上げてるらしい。


●製造原価、日中逆転の理由
製造原価が日中逆転して、国内回帰というニュースもあります。
何故でしょうか?
7重苦では無かったのでしょうか?
考えてみます。


1.中国の人件費上昇
まず基本ですね。

2.円安、ドル高
円が安くなるとドルにリンクしている中国元も高くなります。
海外工場1ドル80円時代のコスト設計も今は1ドル110円です。
まあ崩壊しますわな。
円のゼロ金利政策とアメリカの利上げが原因です。
まあリーマンショックの時はアメリカが大規模な緩和を行ったので
その反動かと。
バブって利息の高い海外にドルが流れたのが逆流した。
日本もいつかはまたそうなるかも。

3.日本の設備の償却、固定資産税の低減
海外工場に進出した企業は最新設備を海外に入れて
日本の工場は昔ながらの古い設備です。
生産性はともかく償却がなくなって固定費が大幅に下がっています。
という事は原価がものすごく安いんです。
圧倒的に。
良質な労働者が超職人技で古い設備を使いこなして
相反する高い品質を無理して維持しています(w

4.日本メーカー世界シェア低下による減産、キャパが余った影響
日本メーカーが海外のメーカーにシェアを奪われています。
すると、工場のキャパが余って遊んでいます。
いらなくなったんです。
すると原価が安い方で生産量を増やすことになる。
今は日本です。昔は中国でした。
どちらかをキャパ100%にして、どちらかを大幅に減らす。
そしてリストラするわけです。
これが超円高時代に雇用がなかったデフレ時代の恐怖です。
生産量が減ると更に固定費が高くなって中国工場はどんどん不利になります。
これは注文がフル生産になるまで続けられます。
どうするか?
休止設備は固定資産税がかかるので閉鎖して除却します。
捨てるんです。
日本の設備は古くて固定資産税がかからないので捨てません。
海外に移転が始まったのが、リーマンショックの時代それから8年。
かなりが償却が終わっています。
税金がかからないんです。

5,中国の増値税(消費税)、法人税
中国の消費税とも言える増値税は日本企業の製造業は17%だそうです。
中国企業は半分に優遇されているそうな。
日本の消費税は8%です。逆ざやがあります。
また法人税ですが
現在は日本は29.8%で中国が25.0%。
現状では5%前後日本の方が安いことになります。
ただし土地と建屋に固定資産税がかかりますが・・・
ただし今後政府は法人税を25%に下げる事を明確にしています。
税制度が逆転します。
将来消費税が増税されても日本は10%+25%、
中国は17%+25%となり7%も利益率が変わります。
これは大きすぎます。
庶民の消費税を犠牲にして・・・くそ

6.新商品の影響
新商品は開発部隊が日本のマザー工場で設計します。
量産工場としての海外工場ですがコスト特化して設計変更が難しく
新製品を作れません。
大幅なラインの改造が必要です。
多品種少量生産は日本でやっちゃいます。
このラインの汎用性が日本の最大の強みです。
だから物理的に日本の生産が増えて安い新商品が出始めています。


7.品質管理力の向上
設計による不備はともかく、AIやIoTの影響で
日本側の品質管理コストが大幅に低下しています。
従来は紙ベースだったデータや成績書が
設備から直接電子データ化して全世界の工場をWebオンラインで一括解析出来ます。
当然自動制御も可能になって、微調整が自動で出来ます。
故障予知も設備データから出来る様になった。
FMEAが進みリスク抽出からシステムへ介入することが可能になりました。
メーカーにより内容は前後しますが、
廃棄ロスと修繕費が削減されます。
省人化も進みます。
良い時代になりつつあります。
仕事がなくなりますね。


8.中国大気汚染の影響
環境規制がこれから厳しくなりつつあります。
廃棄物の法規制がコストに直結します。
中国が一番有利だった点が環境コストでした。
法律がなかったので。垂れ流し。
環境問題があまりにも酷くなると、除害設備が必要です。
つまり新しくたくさんの設備を入れる必要になります。
固定費とエネルギー費、産廃費が増加します。
ここで悩む訳ですよ。新しく高い設備投資する価値があるか。


9.多品種少量生産との戦い
日本では多様なニーズと新製品に対応するため、
2000年頃から多品種少量生産の流れが加速して
大幅なコストアップを経験しました。
細分化する商品のニーズに答えるかでシェアが変わります。
汎用的な設備を使いこなす人のちからが必要です。


10.中国ロボット化の影響
人海戦術の時代が終わると省人化の為、ロボットを導入します。
人件費は削減されますが、固定費が増加します。
減産に耐えられなくなる。
小品種大量生産の考え方です。
ここで多品種少量生産の世界的傾向。
日本から見ると、固定費を上げたくない。
機械から人への逆襲。
面白い。

posted by kapper at 12:07 | Comment(0) | 近況
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