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2017年06月14日

Windows10用Bai-Trail世代タブレット PC-TW708/CAS Ubuntu Gnome17.04インストールテスト編 その1

UbuntuGnome.jpg

Bay−Trail世代のTW-708/CASで
Ubuntu Gnome17.04のインストール記録です。
Ubuntuの項目で色々書いていたけど、その続き。
内容は大きくは変わりませんが、
色々と困った所もありましたので記録します。
まだ解決前です。


●Bay-Trail世代とUbuntuGnome17.04
Windows10タブレットがブームになったのが、
恐らくこのBay-Trail世代かと思います。
2014年から色々と語られ続けてきましたが、
Kernelの対応が遅れ、ドライバとUEFI32bitで悲しい思いを
してきたはずかと思います。
Kernel4.9LTS世代になってやっとまともに起動する様になりました。
Ubuntu17.04世代ではちゃんと動くと良いですね。

機種の紹介です。
毎度ながら。

・NECLaVie Tab W TW708/CAS
・CPU インテル Atom Z3736F(1.33GHz)
・メモリ 2GB
・ストレージ 64GB フラッシュメモリ
・ディスプレイ 8型ワイド(1920×1200ドット)
・ネットワーク IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
・インタフェース Micro USB 2.0端子、Micro HDMI端子、
      マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ端子
・拡張スロット MicroSDメモリーカードスロット
・カメラ 前面:約92万画素、背面:約500万画素
・センサー GPS、加速度、地磁気、ジャイロ
・バッテリー駆動時間 約8時間(Wi-Fi接続時)
・サイズ/重量 約幅46.5×奥行き43.5×高さ28.0mm/約370g
・OS Windows 10 Home 32ビット
・発売日 2015年10月


SSDが64GBでまま容量があるのがポイントです。
Linuxを使う上で

・UbuntuGnome17.04では何とか起動、動作確認
・タッチパネルが標準で動作
・無線LANは追加ドライバ必須
・Blackscreenのバグが現在進行系で強烈な機種なので環境を選ぶ。
・Intel Graphics Driver OSS版は標準動作
・標準のUnity版よりGnome版の方が画面回転のリスクが無く、
 GPUの関係上、一応起動するので使いやすい
・カメラやGPSは動作していない

強烈なバグは残った機種ですが大分マシになりました。
今回も大体殆どこちらのサイト様を参考させていただきました。
大変感謝です。

Windows tabletに遊ばれてみた part1 -- NEC TW708/basにubuntuを入れる。



●UEFI32bitとUbuntuGnome17.04 64bitをインストール
Bay-Trail世代のCPUは64bit版なので、
当然Ubuntu16.04も64bit版が必要です。

ただし、Bay-Trail世代はUEFIが32bitなので
ブートローダー(Grub2)がそのまま入らない設計ですw
実はLinuxではUEFI32bitは標準対応は外してありますw
なので、通常のUbuntuを使うと32bit版は全て32bit、
64bit版は全て64bitを使う必要があるのですが途中で止まりますw

・ハード 64bit⇒Ubuntu 64bit⇒UEFI 64bit⇒ブートローダー64bit
なら仮に標準でも何の問題もありません。
ただ実際は、

・ハード 64bit⇒Ubuntu 64bit⇒UEFI 32bit⇒ブートローダー64bit(NG)
となってしまい、Grub2を32bit版を後から入れる必要がありますw
つまりインストーラーが途中で落ちますw
面倒な設計ぢゃ

●あると便利なハード
・MicroUSB-USB変換コネクタ
・USBメモリ >2GB
・USBハブ(セルフパワーだと安定します)
・USBキーボード
・USB無線LAN
・USBマウス
・USB有線LAN

USB有線LANは可能な限りあったほうが良いです。

●USB-ISOイメージからUbuntuGnome17.04 64bitをインストール
まず、UbuntuGnome17.04の64bit版ISOをダウンロードしてきて
USBメモリに焼きます。
その際に/EFI/BOOT/にUEFI32をコピーして有効化します。
ここに書いてある様に

Mouse Computerのスティック型PC m-Stick MS-NH1にUbuntuをインストールする。

https://github.com/jfwells/linux-asus-t100ta/blob/master/boot/bootia32.efi
のbootia32.efiをダウンロードして、
USBメモリのUbuntuのEFI/BOOT/にコピーして保存します。
これでUEFI32bit機でUbuntuがブート出来る様になります。
分かれば簡単ですが、そこにたどり着くまでの苦労が忍ばれます。

次にMicroUSBにUSB変換ケーブルとハブ、キーボードとメモリを刺します。
他のハードも空いていれば繋ぎます。

電源ボタンをONにしたら速やかに「F2」キーを押して
UEFI設定画面を出します。BIOSと同じですね。
機種によってボタンは変わりますのでググるしか。
実はOSがWindows10であろうと無かろうと同じだったりします。

まずセキュアブートをOFFにします。
次にUEFIの起動順番をUSB Ubuntuと書いてあるメモリを戦闘にします。
で一旦Save &リセット。
これでUSBから起動出来るはずですが、こいつの場合はNGです。
参考サイト様に書いてありますが、

 EFIメニューのboot overrideからubuntuインストーラを起動

させる必要があります。
つまりUbuntuを起動させる為に毎回UEFIの画面を出してBoot overrideから起動w
面倒。
でもそれだけだったり・・・
これに気づくか気づかないかと言われると間違いなく気づかない。
先達様に大変感謝です。

Grub2が起動するはずなので、

 *Try Ubuntu without installing
 Install Ubuntu
 OEM install (for manufacturers)
 Check disc for defects

Install Ubuntuを選択します。
動作確認はTryの方で。

Ubuntuのインストーラーが立ち上がりましたら、
パーティションを分けて設定。
決してWindows10領域を消さないように。
Ubuntuのパーティションを区切ります。
大体10GB以上でしょうか?


 以下のデバイスのパーティションテーブルが変更されます:
 MMC/SDカード1(mmcblk0)

 以下のパーティションは初期化されます:
 MMC/SDカード1(mmcblk0)のパーティション5をext4に
 MMC/SDカード1(mmcblk0)のパーティション6をスワップに

通常ですとmmcblk05か6のパーティションにインストールされるはずです。
要注意なので覚えておきましょう。

ここでUSB有線LANをつなぎましょう。
Ubuntuの場合は、Gurb2-EFI-i386のパッケージがあるのですが、
インターネットに接続する必要があります。
USB有線LANの場合は自動でネットに繋がってaptされますので
エラーは出ませんが、エラーが出た場合自分で
GrubをCUIで設定しないといけないので大変です。
今回はこの後の設定は割愛します。
再起動しますと、ちゃんとGnomeが起動するはずです。
Gnomeは縦横画面のどちらでも使えるのでありがたいです。


●初期設定
実は3回消していますw

・apt upgradeするとブラックスクリーンになって起動しなくなるw
 ⇒原因が分かっていません。
 GPD-WINの例より多分Intel Graphics Driver OSSの影響かと思っています。
 Kernel4.10.0-22でも起動していますが、
 Kernelを追加するまではapt upgrade禁止

・UKUUなどでKernel4.9LTSに入れ替える
 ただし、aptでバージョンエラーが出るので都度削除される。
 初期の起動するKernelは消さない方が良い。
 ブート時のGrub2の画面で切り替えできます。



●起動しない場合の疑わしい点
起動しない場合は
まず、

・UEFI32bit⇒Boot overrideを選択
・Grub2 32bit⇒手動でインストール
・/boot/efi/EFI/bootia32.efiが無い
 ⇒sudo suでスーパーユーザーになってcpしましょう
・Blackscreenのバグ⇒KernelかGPUのバグ?分かりません。
・インストールする際にパーティションの設定で、
 FAT32⇒/boot/efi⇒EFIパーティション
 のブート部分の設定が必要。200MB前後相当。
 このパーティションがないとブートローダーが起動しません。

この5点が怪しいです。
一度確認してみましょう。

●Wifiとbluetoothドライバ
参考サイトを見ると、

 Wifi:rtl8723bs
 Blueooth:rtl8723bs_bt

だそうな。
githubにドライバソースコードがありますので、
make, sudo make install するだけです。

 sudo apt install build-esential linux-generic git-cvs
 git clone https://github.com/hadess/rtl8723bs.git
 git clone https://github.com/lwfinger/rtl8723bs_bt.git

後はどちらもmake, sudo make installするだけです。

 cd /rtl8723bs
 make
 sudo make install

 cd /rtl8723bs_bt
 make
 sudo make install

ビルドしたら再起動


●安定しないよ
標準のKernelはバグが残っているのでフリーズします。
Kernel4.9LTS系列を入れましょう。
ukuuを使うと簡単ですが、それは別のブログで解説しています。


●まとめ
一応なんとかUbuntuGnomeが起動するはずです。
怖くてまだapt upgradeしていませんw
初期のKernel4.10-13ではKernelバグで起動しないと思っていたので意外です。
最初Unity版を入れた時は初回起動しませんでした(涙
CPUのターボモードのバグは直っているはずですが、
Blackscreenのバグは直っていませんので注意w
他のドライバ(画面回転など)は動いていませんので注意。

他のWindowsタブレットは別のブログで書きます(多分
この機種はまだタッチスクリーンが動きますので何とかなっています。
しかしUbuntu Unity版を入れたらいきなりブラックスクリーンだったので、
GPUが関係はまだバグがあると思ったほうが良いです。
最新のKernelを入れてテストしつつ、をやりたいのですが
まだ怖いのでOSC京都終わったら考えようかな、と。
posted by kapper at 19:53 | Comment(0) | TW708
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