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2017年02月23日

新世代UMPC Cherry-Trail #GPD-WIN Ubuntu16.10 高速化 Intel Graphics Driver OSS版インストール その8

GPD-WIN GPU.jpeg
今回はGPD-WINのUbuntuの高速化の一環として
Intel Graphics Driverを入れてみました。
Ubuntu初期インストールの際には機能していなくて、
Framebufferのため、CPUプロセスを食って遅いです。
同じ様な環境でDellのノートPCを使っていますが、
こちらは凄くもっさりだった環境が普通レベルにまで改善しました。
GPUの場合は4コアなのでそこまで遅くはありませんが、
是非入れてみましょう。

●GPD-WINとUbuntuとGPU
GPD-WINでUbuntuを使う場合、初期設定だとFramebufferなので
Unityの画像処理にCPUプロセスを食って重くなります。
さらにFirefoxなど読み込むと結構辛くなります。
チューニングが必要です。
GPUのドライバ設定することで高速化します。

で、ネットを調べてみるとどうやらCherry-Trailは
Intel Graphics HD400でBraswellと同じで既に実装済み。

 https://wiki.gentoo.org/wiki/Intel

じゃあ入れてみましょうという事です。
幸いDellのノートPCのUbuntuで同じ様にテストしてかなり高速化しました。
事前に確認できて良かった。
テスト環境はこちらです。違うと挙動が変わるかもしれません。

・GPD-WIN初期型
・Wubi for Ubuntu16.10
・Liunx Kernel Mainline 4.9.10後入れ

●GPD-WINにIntel Graphics Driverをインストール
Ubuntuの場合、Firmwareは最初から入っています。
ただ有効にはなっていないです。
入れてみましょう。
まず端末から、

 sudo apt install i965-va-driver
 sudo apt install ttf-ancient-fonts

関連パッケージはi965-va-driverに紐付いて入ってきます。
xserver-xorg-video-intelのパッケージは最初から入っているはず。
もし無かったら入れてみましょう。
次にxorgの設定ファルの作成

 sudo gedit /etc/X11/Xsession.d/20-intel.conf

下記内容を書いて保存します。

Section "Device"
Identifier "Intel Graphics"
Driver "intel"
Option "AccelMethod" "uxa"
Option "TearFree" "true"
EndSection

保存して再起動したらGPUが動くはずです。
多分。

次にIntel Graphics Update Tools for LinuxOS 2.0.4を入れます。
パッケージを入れるだけなので無くても一応動作します。
こちらからダウンロードします。

 https://01.org/linuxgraphics/downloads/intel-graphics-update-tool-linux-os-v2.0.4

Ubuntuの64bit版をダウンロードします。
ダウンロードしたらインストール。

 wget --no-check-certificate https://download.01.org/gfx/RPM-GPG-GROUP-KEY-ilg
 sudo apt-key add RPM-GPG-GROUP-KEY-ilg
 sudo apt update
 sudo apt upgrade
 sudo dpkg -i intel-graphics-update-tool_2.0.4_amd64.deb
 sudo apt-get -f install
 intel-graphics-update-tool

これをやるとgfx関係のパッケージがどっさりとアップデートされます。
再起動する際にはi915.modeset=0などのgrub.confオプションを外しましょう。

●動作確認、glmark2ベンチマーク
無事問題なく再起動できますとOKです。
まず端末から確認

 sudo lshw -class display

ここで文頭で

 *-display

となっていたらOKです。
もし

 *-display unclaimed

となっていたら認識していても機能していません。
確認しましょう。
次にベンチマーク

 sudo apt install glmark2
 glmark2

でうにうに動きます。
Scoreは933でした。

●Firefox
動画などをFirefoxで見る時はオプションをつけて起動します。

VDPAU_DRIVER=va_gl firefox

●参考リンク
下記のリンク先を参考にしました。

 http://ubuntuhandbook.org/index.php/2013/10/enable-hardware-acceleration-on-intel-graphics-cards-in-ubuntu/
 https://wiki.gentoo.org/wiki/Intel
 https://01.org/linuxgraphics/blogs/kaveh/2017/introduction-intel%C2%AE-graphics-linux

●まとめ
とりあえずGPUでレンダリングまで確認しました。
多分、GPD-WINに限らずIntel関係で同じはずかと。
恐らくGPD-WINは元々4コアで高速なので、
2コアのBraswellほど差は出ないかもしれません。
是非試してみましょう。
posted by kapper at 04:17 | Comment(0) | GPD-WIN
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