にほんブログ村 IT技術ブログへ
にほんブログ村

Linux ブログランキングへ

2017年01月20日

キーボード付きBay-Tailタブレット ASUS Transbook #T100TA #Debian Testingインストール&初期設定編 その4

だいぶ時間が経ってしまいましたがDebian編いきます。
WindowsタブレットでDebianです。
Kernelのバージョンの関係上で開発版のStretchを入れました。
トラブルは仕方がないですが、Jessieでは無理なので。
人柱と思ってみましょう。



●Debian Testing インストール課題
開発版です。
JessieのKernelが3.16なので、Bay-Trail向けにバグがあります。
Kernel3.14〜3.19までは強制Turboモードのバグで熱暴走します。
Firmwareもディスプレイドライバも色々と問題があり起動しません。
ちょっと心苦しいですが、Multi-Archの開発版を使います。
Kernel4.8です。
細かい所はこちらを参照

 InstallingDebianOnAsusT100TA

DebianにはMulti-ArchというAmd64とi386の両対応した
インストーラーイメージがありまして、一応便利です。
デスクトップはCinnamonも使えます。
所が、これタブレットから見たら魔窟だったんですよ・・・
何がと言いますと、

・DebianはUbuntuと違ってGNUなライセンスに特化
・仕様の為、Firmware=ドライバが手動でしか入れられない
・ISOファイルでUSB≠CDROMなので完全性チェックでエラーが出る
 一部のパッケージが自動で入らない
 CDROMレポジトリが使えない。追加パッケージはdpkg -iで入れるw
・無線LANがFirmwareを入れられないので標準で認識しない。端末から入れる。
・初期にインターネットが繋がらない。aptが使えない
・USB-HUB経由でUSB有線LANを繋げるとaptラインが認識せず
 初期Debootstrapでエラーが出る
・Network-managerが手動じゃないと入れられない
・日本語化されているが日本語フォントが無いので豆腐状態。
 フォントを入れるまで全く文字が読めない
・初期設定が非常に困難

レベル高いよ・・・
ただし後で気付いたのですが、
USBの有線LANカードなら問題なかったです。古い奴で。
後はとても古いUSBLANなら認識するかもしれません。
GW-US54GSXでもファームウェアが無いって言われましたが。
2006年製の旧機種なんですがNG。
という事で、必要なものは本体とUSBメモリ以外に

・USBメモリ
・USB有線LAN(無いと危険)
・USB HUB(2個以上刺すために)
(・USB無線LANカード)

これは用意しましょう。
後でネットワーク認識してaptする際には絶対です。

●Debian Testing インストールしてみる
まずはT100TAにDebianを焼いたUSBメモリを刺します。
USB有線LANは後でつなぎます。
で電源ONにしてGrub上から2個目のInstallerを起動。
Graphicalでも良いかもしれませんがエラーが出そうなので
CUIが安牌です。

インストールを進めますとネットワーク設定でとまりますので
イーサーネットカードなしを選択します。
といいますか、何を選んでもエラーが出るはずです。
ここでHUB経由でUSB有線LANを繋いでいると、HUBの影響で
今度はUSBメモリのCDROMパッケージが認識できなくなり読めなくなりますw
インストールが止まりますw
痛たたたた。
そのおかげで直接USBメモリをタブレット本体に繋ぐしかなくなりますw
この時点でaptが全く使えないのが後で痛手にw

でもパッケージのインストール終了までたどり着きます。
ソフトウェアの選択でCinnamon入れておきましょう。
本来ならここで終わりなのですが、恐怖はこれからですw

●Debian初期設定
インストールが終わりましたら再起動。
CUIで起動するんですけど、20秒くらい経つと何故かフリーズするので
ログインしたら直ぐにXorgを起動します。

 startx

まあそのままですね。
この時点では文字が表示されませんし、ネットワークも繋がりません。
最初にやる事はgrubのコマンド追加して爆熱フリーズ対策です。
Xorg上では電源管理アプリがあるのでフリーズしないはずですが、保険を兼ねて。
cinnamonが起動します。
端末を起動したら

 su
 nano /etc/default/grub

で、テキストエディタが開いて、

 GRUB_CMDLINE_LINUX_EFAULT="intel_idle.max_cstate=1"

を追加して保存。
コマンドで

 update-grub

でgrub.confを自動設定しなおします。
これ重要。
で再起動。
同じ様にログインしてstartxするとフリーズが無くなりますw
これでやっと操作できる様になります。
まずは日本語表示から
まず他のPCからDebianのサーバにアクセスし
日本語フォントパッケージをUSBにコピーしていれます。
例えば、
 fonts-ipafont-mincho_00303-16_all.deb
 fonts-ipafont-gothic_00303-16_all.deb
をこちらからブラウザで。

 https://packages.debian.org/stretch/fonts-ipafont-mincho

 su
 cd /media/(名前?)/DEBIAN\ TESTING/
 dpkg -i fonts-ipafont*

とdpkgコマンドで日本語フォントを入れると画面が日本語化します。
分かりにくいので注意。
次はインターネットに接続する為に、Network-managerを入れます。
Network-managerをインストールするには、
USBメモリに入っているNetwork-managerの他に

 libbluetooth3_5.43-1_amd64.deb
 libndp0_1.6-1_amd64.deb
 libteamdctl0_1.26-1_amd64.deb

を再びDebianのサーバから別PCでダウンロードして入れます。

 dpkg -i lib*

でNetwork-managerをUSBメモリからインストール

 cd pool/main/n/network-manager
 dpkg -i network-manager_1.4.2-3_amd64.deb

ひとまず
エラーが出ていない事を確認します。
次に/etc/apt/sources.listのレポジトリで
CDROMメディア認識しないエラーが出るので
debianのサーバを追加します。

 su
 nano /etc/apt/sources.list

CDROMの行の先頭に♯を付けてコメントアウトし
2行を追加します。

 deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ stretch main contrib non-free
 deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ stretch main contrib non-free

保存してaptするとパッケージがネットワーク経由で入れられます。
有線LAN経由で勿論、他のPCで動作出来る事が前提ですw
DHCPで接続できる場合は設定不要ですが、
細かい設定は自分でやってください。
USBメモリを引っこ抜いて、USB有線LANを刺してランプ点灯確認。

 su
 apt update
 apt upgrade
 apt upgrade --fix-missing

apt-listchangesのドキュメントが出てきて止まるので
流してqを押して終了させます。
これでパッケージが入れられるので何とかなるはず。
このままだと面倒なのでアプレットも追加します。

 apt install network-manager-gnome

再起動するとアプレットにNetwork-managerが起動します。

●無線LANの認識
まずはFirmwareをインストールします。

 su
 apt install firmware-linux
 apt install firmware-brcm8011

これで一連の無線LANのfirmwareがインストールされます。
最初から入れておいてよ!
マジで…
まだ繋がりませんので

 cp /sys/firmware/efi/efivars/nvram-74b00bd9-805a-4d61-b51f-43268123d113 /lib/firmware/brcm/brcmfmac43241b4-sdio.txt

とやって再起動。
このエラーが起動時に出ていない事を一度確認します。
modprobeしないで再起動するのはエラー確認する為です。

 brcmfmac_sdio mmc1:0001:1: firmware: failed to load brcm/brcmfmac43340-sdio.bin (-2)

エラーが出なければ無事内蔵無線LANが認識しました。
良かった。

●まとめ
とりあえずWindowsタブレットにDebianの起動と
初期設定まで。
既に動作実績のあるT100TAは報告例が多数あるのでまだ楽な方です。
まだ音がなりません。
ある程度問題なく使える様になりました。
大変ですね・・・
Testing版に文句を言ってはいけませんが、
リリース時には直っている事を期待します黄ハート
posted by kapper at 07:16 | Comment(0) | ASUS Transbook T100TA
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

にほんブログ村 IT技術ブログへ
にほんブログ村

Linux ブログランキングへ