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2015年11月28日

第2世代ARM 1ボードPC Raspberry Pi2 自作ノートPCタイプ Pi-Top購入編 その6

Pi-TOP5.jpg

今回はRaspberryPiを用いてノートPCを自作するキットの
Pi-Topがやっと入荷しましたのでブログにします。
色々Twitterで愚痴りましたが、組み立ててみると
案外出来が良かったりします。
まあモノづくりの評価の難しさを実感しました。
勉強になります。

○Pi-Topとは
ご存知RaspberryPiをベースとした
ノートPCを自作するキットで
モニタ、キーボード、バッテリ、HUBに加え
独自ビルドOSとUSB無線LANが付いているセットです。
indiegogoの資金調達プロジェクトから始まっています。
価格的には現時点で

・$299.99 with Raspberry pi
・$269.99 without Raspberry pi

 http://www.pi-top.com/

結構高いです。普通のノートPCが十分買えてしまいます。
あくまでRaspberryPiをこだわりを持って使う人向けですかね?
制御にGPIOを使っていますが、RaspberryPi互換であれば使えそうです。

スペックはこちら

・モニタ
13.3” HD LCD screen with eDP interface
1366x768 resolution
Colour active matrix TFT LCD module with anti-glare finish
3W power consumption
PWM screen dim control (available on PCB rail)
60Hz refresh rate
262K colours
eDP 1.2 interface

・Keyboard
Fully reprogrammable via USB
Any character can be put on any key position, to suit user’s exact preferences
UK and US vinyl layouts available
2.2mm operating distance
28 pin FPC cable
・Trackpad
PalmCheck feature helps prevents unwanted mouse clicks
PS/2 interface
1N mouse click operating force
8 pin FPC cable

・Battery
Smart Battery Pack
Two–wire SMBus v2.0 interface
JEITA recommended charge profile
Over–current, over–voltage, over–temperature and short–circuit protection
Charge balancing for extenxed lifetime
51.8 Watt–hour capacity
10–12 hours run time

・HUB
Power management
Screen driver (HDMI to eDP conversion)
Batery LED indicators
18V. 3A input
5V. 3.5A output
3.3V 500mA output
Persistent 3.3V output
(available even when powered off)
PCB rail specification pinout connects UART, I2C and SPI to Raspberry Pi for use with add-on boards.

○Pi-Top発注から入荷
募集開始は2014年10月14日。
資金が予定金額を突破したので生産開始。
これから入荷が2015年11月・・・
結構掛かりましたね。初代RaspberryPiからRaspberryPi2に変化。
現在は在庫品が公式HPから買えますので無くなる前に入手どうぞ。
まだ届いていない人はメール連絡すれば即出荷して届きます。

○Pi-Top組み立て
詳しく書いてるのはこちらを参照。

 Raspberry Piを使ってノートPCが自作できる「Pi-Top」が来たああああ! 
 Raspberry Pi内蔵のノートパソコン「Pi-Top」を組み立てたよ〜!

かっこいい外箱の中にパーツ一杯のPi-Topが届きました。
パーツを調べますと部品が足りません。
あちこち調べてみますが見つかりません。必死になって探しました。
フタ部分をひっくり返してみると、
なんとクッションがテープで固定されておりその内側にありました。
なんというか奇妙な梱包形態です。
取り付けは付属の絵で出来た説明書を読みます。
Pi-Top1.jpg

・RaspberryPiとHUBにネジ取り付け
 本体と固定するためのネジとナットを取り付けます。小さいです。
 RaspberryPiが元々そういう設計でないので面倒です。
 ナットを締めていく作業がとってもやりにくいです。
 後述しますが、ナットをギリギリまで緩めて固定しないと、
 本体と固定する時にボルトが短くて届かない設計になっております。
 壊さない様に注意。

・液晶と本体の固定
 これが一番厄介。
 本体と液晶ははめ込み式ですが、寸法公差がラフ過ぎて嵌まりません。
 チャイナクオリティーです。
 液晶は当然駆動式なので、本体と挿入角度が一定になりませんw
 向きが微妙にずれると入りません。
 斜めに入るとメキメキ言って心配になりますw
 これは強度設計大丈夫か、と疑いました。壊す人も出てくるかと。
 液晶を少し浮かせて、微妙に角度を動かしながら力を加えます。
 片側をまず嵌めてみて、角度と力加減を調整すると良いと思いますw
 でゆっくり両側を嵌めます。壊さないよう大変でした。
Pi-Top2.jpg

・RaspberryPiとHUBを本体と固定
 先ほど嵌めましたネジを使って本体と固定します。
 Pi-Topの裏側の細いカバーを外しますとネジ固定用の溝があります。
 細いカバーは磁石式なので簡単に外れますし固定できます。
 よく考えてあります。
 表側の穴から裏側をひっくり返してネジを入れます。
 実は裏側と表側に段差があり高さが結構ラフなのでネジが届きませんw
 おもいっきり笑いましたw
 実はわざとそういう設計になっています。
 しっかり嵌めないと、RaspberryPiのHUBの電源コネクタと
 ケースの電源穴とACアダプタの高さが合わない設計です。
 つまり高さを合わせる為に、ネジをおもいっきり締める為に
 ネジの長さが短くギリギリに設計されていますw
 本末転倒w
 普通にネジを回そうとすると届きませんので、
 基板側のナットを緩めて寸法をギリギリまで伸ばして力を込めて固定します。
 基板が折れないかしら。
 RaspberryPiのネジ位置はスライド可能になっていまして、
 USBや有線LANの位置をずらせます。
Pi-TOP3.jpg 

・基板とケーブル接続
 付属のケーブルを使って電源、GPIO、モニタ、キーボード、USB、HMDIをつなげます。
 独自設計してあるGPIOの配線の向きが危険です。
 目視でわからないのでコネクタの向きから推定します。
 間違えない様に注意しましょう。
 USB無線LANカードやMicroSDも先に刺しておくと便利かも。
Pi-TOP4.jpg

・キーボード、正面カバーの取り付け
 キーボードをはめ込みます。簡単です。
 正面カバーの保護シートを外して取り付けます。
 これが開閉可能な設計になっており、RaspberryPiをいつでも
 目視出来る状態に出来ます。

・USB、LANカードの接続
 実は本体ケースから離れた内側に取り付ける設計です。
 多分RaspberryPiの形状と一致させることが出来なかったのでしょう。
 ケースの穴サイズから有線LANが固定出来ないので
 RaspberryPiの取り付けには注意しましょう。
Pi-TOP6.jpg

・ACアダプタを付けて電源ON
 ACアダプタは海外仕様のアース3端子付きです。変換アダプタが必要です。
 無事電源が付いてログオン画面が表示されます。高解像度です。
 ログインはPi-Top発注時のメールアドレスとパスワードです。
 面倒ですよね。
 中身は通常のRaspbian Wheezyです。
 OSの移植とか簡単に出来ますかね?
Pi-TOP5.jpg

○Pi-Top使ってみて
まず結構ガッシリしています。強度もかなりあります。
そして外形がかなり大きいです。
RaspberryPiと電源やモニタがある分、体積が大きいです。
これでも斜め形状設計でRaspberryPi高さ分を考慮して
コンパクトに設計されています。
重量は結構重いです。重量は約1.5kgです。
普通のノートPC並で薄型PCに比べると重量感あります。
部品単位のプラスチックは軽いんですけど全体では結構キツイ。
キーボードと側面トラックパッドは意外と良好。
側面にトラックパッドをつけた設計なので、1キーが小さくなり、
キーが小さいので入力し辛いですけど。
つまり通常のPCの様に手前トラックパッド、奥キーボードの設計は出来ません。
本体が大きいわりにスペースに余裕がない理由です。
RaspberryPi本体の高さが邪魔になって。
薄くするために多少無理な設計になっています。

○まとめ
意外とよく出来ています。
ノートPCとして使う分には細かい所まで考えて設計されています。
GPIOを占拠しているので制御用には面倒かもしれませんが。
RaspberryPiでモバイルPCが実現できるかというと、
厚みが課題であまり小さくは出来ないでしょう。
多分13.3インチ型の大型にしたのはサイズ的にノートPCと
比較出来る厚みとコストだった為と推定しています。
バッテリも長時間持ちそうなので助かります。
バッテリ交換式もしくはUSB充電式にして欲しかったな・・・
互換GPIOがあれば他の機種でも使えるかも。

価格が他のPCよりかなりアレなので理解した人にはオススメです。
個人的にはノートPCタイプでなくてもSSHやVNCでネットで繋げば良いので
バッテリと本体が合体したケースがあれば良いかなとも思いました。
デスクトップバージョンのPi-Topが$99で出たのでこちらは如何でしょうか?
モニタだけなら外付けでも良さそうですが。
こちらは実用はともかく展示用には面白い機種です。
タグ:Pi-Top
posted by kapper at 19:56 | Comment(1) | Raspberry Pi
この記事へのコメント
Posted by ーーーーーーーーーーーーーーーー at 2016年09月30日 18:51
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