Windows上でのUnixでは代表的です。
最近の64bit化に合わせて対応しているUnix環境は
はcygwinとエミュレータだけで限られています。
中華WinタブレットでUnix使いたい人にはお勧めでしょうか。
もちろん、Windows10 64bit環境でも動作しました。
下記の文章は、以前のブログを流用しています。
◯Cygwinとは
CygwinとはWindows上で動作するUnixライクな環境で、
1アプリとしてインストール、起動出来ますので全てのWindows環境で
誰でも簡単にUnix環境を構築出来る手軽さが強みです。
勿論消すのも入れ直すのも簡単。
最近流行りのWindowsタブレットにUnix環境を構築するのに最適です。
強みはインストールの容易さと専用ドライバを気にしなくても良い点
弱みは容量を食う所とパッケージマネージャの弱さ、gccのビルドが何故か少し遅い
でしょうか。
UTF-8対応していますので日本語も問題ありません。
Windows機をお持ちの方は是非使ってみましょう。
◯Cygwinのインストール
cygwinのインストールは本家HPからインストーラーをダウンロードして
実行するだけです。
こちらをご参考に。
Cygwinのインストール&設定方法
いますぐコマンドプロンプトを捨てて、Cygwinを使うべき10+の理由
Cygwinのインストールとapt-cygのインストール
本家HPから実行ファイルをダウンロードしましたらクリックしてインストールします。
◯パッケージの選択
インストール作業で重要なのがパッケージの選択です。
標準状態では殆どツール関係は入れられない様になっています。
追加しましょう。
あると便利なパッケージ
・Base
⇒基本ファイルです。あった方が良いです。
・LXDE
⇒全部入れましょう。X関係が一通りで軽量です。
・wget
⇒最初は無いと辛いです。最初に入れておけば後でダウンローダーとして使えます。
・editor,vim,emacs関連
⇒入れないとテキスト編集出来ません。重要。
・ブラウザ、epiphany、w3m他
⇒ブラウザを入れておくととりあえず動作出来ます。最初は入れておきましょう
・gcc
・Fortran compiler
⇒後でpkgsrcを使う際には必須です。libtoolを入れるために
Fortran compilerもセットで入れておきます。
実は最初にダウンロードしたインストーラーファイルを実行すれば、
パッケージはいつでも追加出来ます。
あれがない、これが出来ないということは沢山ありますので、
忘れずに再度インストールすれば大丈夫です。
またapt-cygを使えばaptコマンドも使えますので便利です。
◯ cygwin起動
インストール後にcygwinを起動させれば、ブートしてログイン出来るはずです。
CUI画面でコマンドを実行してアプリ起動できます。
Unixに詳しくない方は何をして良いか分からないかもしれませんので、
LXDEを入れた後、端末から
startx
でLXDEを起動させればいつもの画面。
後は色々と。
〇resource temporarily unavailable問題
X上などでターミナルを開こうとすると、
「resource temporarily unavailable」
と出てきてエラーが出ます。
これは同時プロセス数の制限がある様でして
同時に動いているWindowsアプリ含めて落として減らす必要があります。
止められるアプリを全部終了させてから再度起動させてみてください。
それでも駄目な場合はCygwinを一度落としてからアプリを減らして再起動で動くはず。
〇apt-cyg
apt-getライクなテキストパッケージインストーラーが
apt-cygです。便利です。
参考サイトを見て真似してみます。感謝。
wget https://raw.githubusercontent.com/transcode-open/apt-cyg/master/apt-cyg
chmod 755 apt-cyg
mv apt-cyg /usr/local/bin/
これでapt-cygが使える様になったはずです。
使ってみましょう。
apt-cyg install nano
みたいな感じです。
リポジトリをアップデートする際は
apt-cyg -m ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/cygwin/ update
みたいな感じです。
パッケージ名を探すのが大変なんだよ!って人はこちらに一覧
Cygwin Package List
〇X上での日本語フォント
Xを立ち上げた際に日本語が豆腐になる場合があります。
フォントを追加しましょう。
apt-cyg install font-unifont-misc
apt-cyg install font-unifont-ttf
たぶん表示されたかと。
lxappearance.exeなどでフォントを切り替えて試してみてください。
〇日本語入力 ibus関連
このままではXで日本語入力が出来ませんので設定します。
まずibus,ibus-anthyをインストール
apt-cyg install ibus ibus-anthy
無事インストールされましたら次は起動時設定
実はこれを端末から実行すれば良いのですが、折角なのでLXDEで自動起動します。
エディタは何でも良いです。
leafpad .config/lxsession/LXDE/autostat
下記を追記します。
@ibus-daemon -d -x
export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
保存してXを起動するとibusが立ち上がるはずです。
初期設定はibus-setupを使います。
ibus-setup
細かい設定を修正します。
日本語入力をibus-anthyに設定します。
IMEの起動ボタンがSUPERキーになっていますので他のキーを追加。
これでanthyが使える様になったはず。
ちなみに.bashrcなどに登録しますと、デーモンが複数常駐して
大変なことになりますので要注意。
◯まとめ
GUIで全て設定出来るので便利です。
WindowsタブレットでUnix環境を使いたい人には手軽で便利かと。
パッケージマネージャーは、 ひとまずapt-cygを使うと便利です。
初心者の方でもLXDEを使えば何とかなるかも?
サーバやsshなど色々な使い方があるので是非持ち運びましょう。
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