
今日は皆さんのご家庭で眠ってるジャンクiPad2を使って
定番のジャンクタブレットをサブディスプレイにするお遊びです。
前回はDeskreenを使いましたが今回はシンプルにX11vncです。
GnomeのVinoでやる方法はよく書かれていますが、
XFCE4でやる方法はあまり書かれていません。調べたらありましたが。
●ジャンクiPad2とサブディスプレイ化リサイクル
ジャンクiPad2は2011年発売でサポート切れ。iOS9.3.5で
ほとんどのアプリがAppleストアから更新されて入りません。
Androidと違ってJailbreakしないと古いバージョンのアプリは入りません。
のでほとんど使いみちが無い状態です。
かろうじてVNCとかブラウザでYoutubeが見られる程度です。
しかも超もっさりで遅いです。解像度も1024x768で狭いし。
初代iPadはOSが更に古いので論外にしても普通に考えて買ってはいけません。
しかしジャンクなので使わないと損です。
RealVNC ViewerがたまたまiOS9.0対応なので使えました。
これはやらねば、と
所がブログがGnomeのVinoをVNCサーバにした記事ばかりで
XFCE4環境でどうやろうか、とググっていた所それっぽい記事がありました。
ありがとうございます。
この3つの記事を合体させました。
・[Ubuntu 18.04] Android(やiPad)をサブモニターにする備忘録
https://qiita.com/hir-osechi/items/5a106f75ff1b9b8cd469
・VNC をセカンドディスプレイとして使う on Ubuntu 18.04
https://qiita.com/nanbuwks/items/d12a98c8d41630c31a55
・XMonadでiPhoneをディスプレイとして使う
https://mjhd.hatenablog.com/entry/2015/09/01/145537
●サブディスプレイ化
まずはx11vncを入れます
sudo apt install x11vnc
次に拡張モニタ追加
sudo nano /usr/share/X11/xorg.conf.d/30-virtscreen.conf
で下記をコピペして保存
Section "Device"
Identifier "intelgpu0"
Driver "intel"
EndSection
次にxrandrの設定
iPad2の解像度を入力
cvt 1024 768 60
するとこんな感じに出てくるのでコピー
# 1024x768 59.92 Hz (CVT 0.79M3) hsync: 47.82 kHz; pclk: 63.50 MHz
Modeline "1024x768_60.00" 63.50 1024 1072 1176 1328 768 771 775 798 -hsync +vsync
でこのModeline以降の文をコピーして後につけて貼り付け
xrandr --newmode "1024x768_60.00" 63.50 1024 1072 1176 1328 768 771 775 798 -hsync +vsync
xrandr --addmode VIRTUAL1 1024x768_60.00
その後データ確認
xrandr -q
で*がついていたらOK。
もしついていなかったら、一度再起動してからもう一度コマンドを実行
VIRTUAL1 connected 1024x768+0+0 (normal left inverted right x axis y axis) 0mm x 0mm
1024x768_60.00 59.92*
VIRTUAL2 disconnected (normal left inverted right x axis y axis)
で仮想ディスプレイを追加出来たら次はx11vncの設定
mkdir ~/.x11vnc
x11vnc -storepasswd (パスワード) ~/.x11vnc/passwd
で自分の好きなパスワードを登録して下さい。
でテキストエディタでチェック。文字化けしていたら自分で直して下さいw
nano ~/.x11vnc/passwd
でチェックして問題なければOK。
先にifconfigでIPアドレスを確認しておいて下さい
sudo apt install net-tools
ifconfig
。x11vncサーバを起動
x11vnc -clip 1024x768+1920+0
ここで後ろの+1920+0はサブディスプレイを配置する位置です。
+0+0だと重なります。
僕のCF-LX6だと解像度が1920X1080なので
+1920+0だと右隣の場所にしていする方法です。
後で修正出来ます。
で実行して端末内でヴァーって文字が出てきたらOK。
後はiPad2のRealVNCから接続します。
●RealVNC接続
App StoreからRealVNCをインストール
起動したら画面右上の+を押してIPアドレスと名前を入力
名前はログインするUbuntu側のユーザー名
IPアドレスは::を2つつけてポート番号。標準は5900
192.168.177.16::5900
みたいな感じで設定します。
すると画面左よりテレビマークのアイコンが追加されていくので
タップしてVNCを起動します。
ユーザー名とパスワードとIPアドレスが間違っていなかったら、
Encryption画面が出てConnectをクリックすると
サブディスプレイがVNCで表示されるはずです。

最初は画面が重なっているかもしれません。
で、画面の位置を動かしたい時は
Ubnutu側のXFCE4のディスプレイ設定を変更します。
「メニュー」→「設定」→「ディスプレイ」
でディスプレイの設定画面を出してから
右側のモニタ指定を2.VIRTUAL_1に変更し
画面を好きな所にぐるぐると移動させます。
場所を決めたら「適用」を押してからRealVNCを接続すると
その位置にサブディスプレイの画面が移動します。
●まとめ
比較的簡単にxrandrとx11vncでジャンクiPad2をサブモニタにしました。
多分タブレット側はVNC viewerさえ起動できれば何でも良いはずですw
しかし解像度が合わないとどうも使いにくい。
そして不具合としてiPad2のVNC画面でUbuntuのマウスポインタが表示されていません。
iPad側のポインタだけです。何故かな。
後は不具合ではないですが遅延します。圧縮転送出来ません。
操作が不便です・・・
旧式のタブレットを使ってサブディスプレイにしてみました。
表示関係は便利です。
完璧とまでは言えませんがXFCE4上でも出来ました。
多分xrandrとx11vncが動けばNetBSDとか他のOSでも出来るはずです。
他に-clip出来るVNCサーバがあれば良いのですが。
特に特殊な設定はありませんので、
皆さんのジャンクタブレットをリサイクルしてみましょう。