
今回はジャンクガラホのSH-01JにLinuxアプリの
UserLAndとTermuxを入れてみました。
シャープのガラホの方がタッチクルーザーや日本語入力ソフトの
S-ShoinがiWnnより予測変換が強力で使いやすいですが
スリープがかかるとプログラムが全部停止してしまうので、
サーバにはちょっと工夫が必要です。
操作性に問題があり実用性はあまりありませんが、
一応ちゃんと動いたという話で。
●SH-1J
シャープ製のAndroid5.1.1のガラホです。
京セラ製と比べると人気なので価格はやや高めです。
ヤフオクで購入しました。
参考サイトは前回のブログ他
980円ジャンクガラホ KYF31 UserLAndとTermux0.72旧版 インストール その1
http://kapper1224.sblo.jp/article/188394146.html
ジャンクスマホと比べると微妙なスペックですが、
Linuxを動かしたら面白いな、と思って購入しました。
ガラホはAndroid4.4.x世代が多いですが
こちらは動かないアプリがさらに多いので注意。自己責任で。
●apkファイルのインストール
基本的には京セラと同じ考え方なのですが、
シャープ製ガラホは操作方法が違います。
まずはデベロッパーモードにします。
設定→その他→端末情報→ビルド番号をクリックし続けて
開発者モードにします。
その後、設定→セキュリティ→提供元不明のアプリ
にチェックを入れてインストール出来るようにします。
その後に別のスマホとBluetoothでペアリングします。
そして別のスマホにESエクスプローラーを入れて、
apkファイルをダウンロード。
スマホにApkExtractorを入れてapkファイル化しても良いです。
どちらでも。
でESエクスプローラーから共有→Bluetooth→SH-01J
を選択してスマホからガラホに転送する。
するとガラホで音が鳴って情報が届く
ここでガラホの上キーを何回か押して上のバーをボタンを押して開く
通知にBluetoothでダウンロードしますか?
って出てくるので承諾をする。
そうすると転送が始まるので、直ぐにもう一回上キーを押して通知の
転送中をクリックして表示する。
これは転送完了前に行う必要がある。
で転送後に実行する、って表示されるのでクリック。
そうするとインストーラーが始まる。
注意が必要なのは、ファイラーを入れる前は
ダウンロード完了したapkファイルを直接実行出来ないからだ。
ひとまずESエクスプローラーを入れた。
アプリボタンを長押しするとアプリ一覧の中に追加されている。
これも操作が難解であるが、
左上の三本線メニューを開くとapkファイルを選択出来る。
●(Alpha vnc liteと)UserLAnd、Termux0.72のインストール
しかし標準のアプリはともかく、apkで入れたアプリは
メニューバー以外の操作が全くできない。
ので通話ボタンを長押ししてタッチクルーザーをマウス代わりに使う。
これでアプリをクリック出来る。
シャープのガラホはBluetooth周辺機種が使えるらしいが、
京セラ製ガラホはダメらしい。
最後の手段でVNCサーバを入れて遠隔操作する。
で同じ様に(Alpha vnc liteと)UserLAnd、Termux0.72を
apkファイル化して入れる。
WIFIでルーターに接続出来るようにしておく。
Alpha vnc liteは無料なら10min間は使えるvncサーバである。
しかし何故かSH-01Jでは操作出来ない。もうちょっと調べてみる。
(VNCサーバを機動する際に方向ボタンをぐるぐる回転して入力すると
そのうち中央の「Start」ボタンが押せる様になるので実行すると
IPアドレスとポートが表示されるので遠隔操作出きるようになる。
その際にソフトウェアキーボードを入れるか?って出てくるが、No
ガラホではタッチが使えないので邪魔である。)
(他のスマホかPCからVNC clientで接続するとようやくガラホで操作が出来る様になる。
タッチクルーザーとVNCを併用しよう。)

UserLAndを立ち上げたら、ユーザー名とパスワードを設定する。
パスワードは必ず数字だけにする。
これはガラホのキーが数字しか認識しなくなるので、
英単語記号を入れるとログイン出来なくなるためである。
で時間を待ってインストールが終わったらSSHでUserLAndが立ち上がるので
パスワードを入れてログイン。
ここで、画面下側の矢印やソフトキー部分を
タッチクルーザーで長押しして右に2回ほど連続してスライドさせると
S-Shoinの日本語入力画面が出てきて、
標準キーボードで入力出来るようになるので操作可能である。
これは予測変換機能が便利なので大変素晴らしい。
逆に上下左右が使えなくなるので、左にスライドして対応しよう。
これはTermuxでもUserLAndでも同じである。
もちろんUbuntuやDebianを使うなら外部PCからOpenSSHサーバで接続可能である。
ガラホのIPアドレスを確認したら
ssh アカウント名@(ガラホのIPアドレス) -p 2022
で普通に外部PCから接続出来る。
ポートフォワードなどは各自で設定を。
http://www.yamamo10.jp/yamamoto/comp/home_server/WEB_server3/ssh/index.php
あとは普通に遠隔操作でLinuxを使おう。
ガラホがスリープすると動作がすべて止まってしまうので再稼働させよう。
もっともLinux側でSSHサーバやTightVNCserverなどをを立てておけば
そのまま操作できるのでそちらの方が便利かもしれない。
ガラホ本体を遠隔操作するのと、UserLAndのLinuxを操作する違いはある。
Termuxのリリース版はAndroid7.0以上なのでこの機種では使えない。
旧版の7.2のapkファイルをダウンロードしてインストールした。
CUIを起動させたら、タッチクルーザーを使って
ソフトキーボード部分を表示して入力し、パッケージを入れる。
VNCサーバがなくてもなんとかなる。
頼もしい。

Xserver XSDLは最新版はAndroid5〜6で使えない。
旧版の1.11を入れると起動するが操作NG。
難しい。

●まとめ
操作性に大きな問題ありだが、日本語入力出来るのでなんとかなる。
面倒な人はSSHで遠隔操作しよう。
VNCサーバがまだ使えていないので調査が必要だ。
不便な点がいくつかあって
・スリープモードになると停止
・VNCサーバで操作出来ない?
・XserverXSDLは操作NG
・Systemd関係は当然使用不可。デーモンの設定どうする?
→Archlinuxだとopensshが使いない???困った。
・snapがUserLAndで使えない?どうするの?
・Ubuntuは18.04LTS
・Bluetooth HIDに対応しているのでマウスやキーボードが使える
京セラ端末より優れているのは
・タッチクルーザーがずっとONの状態で使える
→京セラ端末は毎回ONにする必要があり面倒
・日本語入力と予測変換が非常に優れている
・電池もちが良いがスリープモードで全部停止してしまう
・VNCserverが操作できない?
などなどありまだわかっていない課題もある。
しかしCUIで使う分には便利だし、
スリープモードをOFFにすればサーバでも使えるかも?
シャープガラホの方が優れている点もある。
奥の手を使うことでなんとか普通にAndroidとして使えるガラホ。
安い機種だが、安いなりに操作性に大問題がある。
Android4.4.4以前の機種はuserLAndやTermuxが使えないので
Linux deployの旧版を使おう。
苦労した割に残念な結論であるが、
アプリを入れてLinux化する目的だけは達成した。
ジャンクスマホよりもはるかに使いにくい。
サーバとして使うしかないのかなぁ、と複雑な気分である。
もう少し工夫して遊んでみようかな?と思った。